京都市交響楽団の第632回定期演奏会の感想 京都コンサートホール 2019年3月16日 |   kinuzabuの日々・・・

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京都市交響楽団の第632回定期演奏会に行ってきた。会場は京都コンサートホール。2019年3月16日。

 

指揮は広上淳一さん、曲目はマーラー作曲交響曲第7番「夜の歌」。

 

 

 


マーラーの交響曲第7番を演奏するということで、発売日にチケット購入。気合を入れて公演に臨んだ。

当日の楽譜は、指揮者の高関健さんが「補筆」した版とのこと。これを広上淳一さんが指揮する。舞台上は、楽器でいっぱい。といいつつ、1階2列目に座ったので、オケはあまり見えない(^^;


演奏は、京響らしく、緻密で正確ながら、抒情的でもあり、美しい音に溺れた。とても気持ちがいい。

広上さんの指揮は、しっかり音を紡いでいく名人みたいな音作り。でも、指揮姿が、ラジオ体操みたいで、申し訳ないけれど、目を背けることしばしば(^^;

第5楽章の出だしは、開演前のプレトークで広上さんが『ウルトラマンの音楽』と言ったように、勇ましくて、とても楽しかった。

終わりも大変盛り上がって、締めてくれた。いい音楽だった。

なお、通常版と高関「補筆」版との違いはさっぱり判らなかった。というか、解釈なのか、楽譜なのか、音楽的素養のない私には区別できなかった。


とまあ、音楽的には非の打ちどころのないものだったのだけど、どうも純粋に楽しめたとは思えない自分がいた。むっちゃいい演奏なのに自分だけ白けていることは、極まれにある。

で、その理由を考えていたのだけれど、結局、曲のノリの問題かなと。家に帰って他の録音を聴きながら思ったのだが、私がこの曲に抱いている感覚とちょっと違うようだった。だから曲にのめり込めなくてポカーンとしてしまったのではないかと。

これだけいい演奏でも、こんなことがあるんだな。いや、これだけいい演奏だからこそ、違和感が残るのかもしれない。


ということで、少し残念ではあったけれど、京響のすばらしい管弦楽を十二分に味わえたので、それは大変良かった。


ところで、私、今回京響友の会に入会したので、4月から1年丸丸京響漬けになる。それが大変楽しみになった公演だった。