ロームシアター京都メインホールに行ってきた |   kinuzabuの日々・・・

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1月にできたロームシアター京都に行ったので、劇場について感じたことを書く。


メインホールの4階席最前列と3階席最後列でオペラをそれぞれ1回づつ聴いた。

その結果は、音はまずまずだけど、狭く窮屈なホールというものだった。


・音響
4階席最前列、3階席最後列、どちらもデッドで、残響が少なかった。といっても、音響的な不満はなく、音が近く、直接体に飛んでくる感じがして、音楽を十分に楽しめた。

どちらかというと4階席の方が残響があった。3階席最後列は最も音響的に不利だと思われる席だが、それでもクリアな音だったから、他の席でも不満は少ないんじゃないかな。


・客席
座席の幅が狭く、足元も狭い。少し体格の大きな人だったら窮屈だろう。まあ、昔のフェスよりはマシか。あのスペースで2000人という話だから仕方ないんだろうけどなあ。


・ホワイエ等雰囲気
天上が低く、狭い。吹き抜けもないに等しく、幕間を楽しむ感じがしない。ビュッフェの行列でフロアが埋まるし。ただ、建物4階にデッキがあり、そこだけとても解放された感じがした。雨が降ると使えないのが残念。

一方、建物1階からすぐに広場に出られるから、幕間はそちらに出る手もある。雨じゃだめだが。


ホワイエの絨毯は流水紋柄だった。



・トイレ
建物2階、3階、4階にトイレがあった。建物1階は見てないのでわからない。男子トイレは、4階は少し小さいが、2階、3階はそれなり。全体的な数はこんなものかな。ただ、《こうもり》では、女子トイレに尋常ではない行列ができていたので、女子トイレは少ないのかもしれない。


・客席へのアクセス
建物2階が劇場の1階席。階段が少なく、狭く、段差が大きい。ホールの平面図を見ると階段は4つあるのだが、通常使用する階段はホール後方の2つ。建物3階にある2階席から上は、基本この二つの階段を使う(他にエレベータもある)ので、ここに人が集中すると思われる。終演後は早めの脱出が吉。


・その他
常設のクロークがない。2回の公演ともに仮設で対応していた。まあ、2回目はもっと体制を整えてはいたようだが。



以上、印象を書いたが、とにかく狭く窮屈なところがやたら目についた。音響はまずまずなのに残念なことだ。

2000人収容にこだわった結果なのだろうか?まあ、2000人入れることに越したことはないけれど、決められた敷地に無理やり詰め込んで実現しても、楽しい空間を提供できないなら残念なことだと思う。

また、昨日は、満席のはずなのに見切れ席の4階席サイド2列目に客を入れてなかった。ここにも2000席のひずみが出ているような気がする。


とはいえ、新しいホールができて、音響がそれなりによくて、いい演奏会が増えてくれるなら、それはうれしいことだ。これからのロームシアター京都での公演に注目したいと思う。