C55が好き |   kinuzabuの日々・・・

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 好きな場所はちょっと休憩。



 好きなSLは何か?と聞かれるとC55と答える。


 均整の取れた優美な形状。それに対しSLの力強さを併せ持ち、とくに直径1750mmのスポーク動輪の美しさは他にない感銘を与えてくれる。


 普通、美しいSLというと、貴婦人の名で親しまれるC57が挙げられる。C55とC57は形状はよく似ているが、C57は優美すぎて外見上の力強さに劣るのと、スポーク動輪でないため、私はC57よりC55が好きだ。


 私が住んでいたところでは、C55が近くを一杯走っていたのに、現役のときにSLにはまだ興味がなかった。悲しむべきことである。何とか鹿児島機関区でC5552を拝むことはできたのだが、車庫の中だったし、火も入ってなかった。




 さて、以前妻と北びわ湖号に乗りに行った。妻は、C56の小ささにがっかりして、「蒸気機関車って言うともっとごっついものを想像してたのに。」と少々落胆。多分、D51みたいなのを想像していたのだろう。


 D51は確かに均整の取れた中型の客貨両用のSLで、力強さも感じられるいいSLだった。たくさん製造されたのは性能もよかったからだろう。


 私は目の前にD51が何本も走る沿線に住んでいたが、SLに興味を持つ前になくなってしまった。代わりに目立っていたのは9600である。これは大正時代にできた蒸気機関車で、車輪が小さく、石炭や石灰石など重量級の貨物を引っ張っていた。でも形状的には、車輪の小ささとカマの太さのアンバランスが目だった。


 ところで、SLと言えば、C62が有名。あふれるパワーで優等列車を高速で牽引する。でも、あの車両限界に挑むような大きなカマには美しさを感じない。D52も同じ。C59ですら違和感がある。




 やはり、車輪とカマとの釣り合いと言う意味では、C55、C57が圧倒的に美しく、D51は美しさは劣るが、その分、力強さが加味された感じで、この3機種が好きなSLである。そしてその中で私が圧倒的に好きなSLがC55なのである。