春の祭りの景色
毎年同じように季節をすごしているはずなのに、桜が咲くだけで、昨日までと同じものたちでできている景色が一変する事に特別な新鮮さを感じてしまう。この景色を変えているのは桜だけではない。淡いピンクに彩られた景色の中、あちらこちらで次々名乗りを上げるかのように旗が立つ。春の祭りに向けて立てられる小さな集落ごとの神社の名が書かれた旗だ。こんなに色んな神社がこの小さな地域にあったのだと改めて存在を認識する。そしてここに住む人たちもまた外に出ている方が増えて見かける人の数が急に増える。桜の木は年中あるのにまるで咲くと現れる幻の木のようだ神社もいつも近くにあるのにふだんはひっそりとの景色に溶け込んでいる人はずっと暮らしている のに静まり返った冬の景色には現れないそれらが春になりむくむくと現れるむくむくと立ち上がるちゃんとここにいますよ今年も元気ですよといわんばかりの穏やかな賑やかさを感じる里の春の風景