四宮金吾との戦いが始まりますが、段位を持たぬ金吾と、手合い(上段者が駒を落とす)で揉めています!
鳥刺し戦法の歴史
四宮金吾の名は、この戦法名と共に将棋史に残っているのですが、実はもっと古くにこの戦法が指された事(1779年2月五代伊藤宗印)が今となっては知られています。
しかし、当時の将棋家元の棋譜は秘術として一般に知らされるものでは無かったと考えられますので、四宮金吾は独自に編み出した戦法と考えて良いかと思います。
①とめじろうの左香落としの戦いで、金吾の引角(下盤面)から、右辺を厚くして圧迫していきます。
②とめじろうの飛車も左に追いやられ、右辺は金吾の勢力になります!
さて、ここで留次郎が放った手は何か?
考えて見てください!
③留次郎は右辺を捨てて、自らの玉も危険にさらす端攻めを敢行します。
この手の応手に金吾は7時間もかけたと言う逸話が残されています!
④この端攻めにより、飛車を打ち込む空間を作ることに成功します!
⑤金吾の玉は、勢力下の右辺に逃げだそうとしますが・・・
⑥留次郎は逃がさず、金吾の玉を仕留めます!
この対局に29時間も費やされたと記録にあり、本局が死闘であった事を物語っています!
こうして第一局目が終わったのですが、続く第二局も死闘となっていますのでご期待下さい!
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