急に冷え込んだ空気をぬって


向かうはあなたの待つところ



やっと雲間から顔を出す空に


少し安堵し我に返る


昨日の方がそわそわしていた


なぜ今はこんなに冷静なの?



滅多に会えないあなたに会えるのに


そして当分会えないのに



あまりに信じられなくて


私どうかしてるのかな?



目の前にいるあなたをいつも


この目に焼き付けようとするのだけれど


たった今見ていたあなたの姿が


夢の中へと消えていく



最後にあなたは優しかった


前よりも ずっとずっと 


優しすぎる笑顔だった



そしてなぜか いいえ だから?


とても冷静に あなたに話しかけることができた



私 泣かなかった


泣けなかった?



今は全てが夢のよう


幻の彼方にいるあなた



私 泣けなかった 


泣かなかった?



今ではもう何もわからない


幻の彼方にいるあなた