”国民を救わない政府への怒りを” | よくいうかいえ ( Cahier)

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古布リメイク作家のつれづれ日記

今日も三橋貴明氏のブログで政治・経済を学びます。

 

国民を救わない政府への怒りを

北海道や東京の増加が「寒さ」と関係しているならば、今後、感染者数は増えることはあっても、減ることはまずない、ということになります。


 先日のチャンネル桜「Front Japan 桜」で、藤井聡先生が、
「日本政府は過剰な自粛と、過剰な緊縮(不十分な補償)の組み合わせ、という最悪の路線を採った」
「対コロナの医療サービス強化は(人員的には)余裕で可能だったにも関わらず、緊縮でやらなかった」

 

政府は、
「まずは大規模財政策で経済的な死を減らし、その上で医療サービス強化に支出し、曲線を左に押し下げる」
 ことが必要と繰り返してきましたが、実際には怠った。 


 我が国では、医療サービスの強化は、政府が支出さえすれば、可能なのです。何しろ、確かにコロナ関連の医療施設は大変ですが、それ以外の病院は患者が激減し、リソースが余りまくっているのです。


 藤井先生が語っていた通り、コロナ以外のお医者さんや看護師さんを研修し、対コロナ医療サービス強化をすることはできたのです。何しろ、コロナ危機が勃発してから、すでに9か月ですよ。十分な時間はあった。

 ところが、緊縮ゆえに怠った。
 

 さらには、十分な補償もしないため、結局はずるずると経済が動き出し、挙句の果てに「Go To トラブル!」という感染拡大策を始め、冬が近づくと第三波到来。


 このままでは、
「補償をしたくないため、緊急事態宣言を発したくない政府」
 の下でひたすら感染が拡大し、手遅れになってから渋々緊急事態宣言。またもや、GDPがガーンッと落ち込み、自殺者がますます増える。感染者数の増加も止まらず、やがて(コロナ以外は余っているにも関わらず)医療の供給能力が尽きる。


 という、最悪の道を進むことになります。

 

麻生太郎財務相は19日午前の参院財政金融委員会で、新型コロナウイルス感染症などで不確実性が強まっている中でリスクマネージメントが必要だと指摘、財政の対応余力を残しておく必要があり、基礎的財政収支(PB)黒字化は達成しなければならないとの考えを示した。
 同相は、「プライマリーバランスを2025年までにやらならければならない。さらに、社会保障についても持続可能なものとしていく必要がある。(そのためには)歳出・歳入の両面について改革をやらねばならない」と述べた。
 宮島喜文委員(自民)の質問に答えた。(後略)』

 もはや、言葉もありません。


 国民殺しの政府。国民殺しの内閣。国民殺しの財務大臣。国民殺しの財務省。
 

 今、目の前で感染症による国民の死と、自殺が増えているにも関わらず、ありもしない財政問題を理由に「PB黒字化の達成」を言ってのける。


 単に政府が国債を発行すれば「財源」ができてしまう国で、「財政の対応余力を残す」という意味不明なレトリックで、PB黒字化を追求して国民を殺す。


 絶対に、忘れないからな。
 

 皆様も、怒りを、政府に、特に地元の政治家にぶつけて下さい。このままでは、コロナや経済的理由で亡くなった「同じ国民」が、
「自己責任」
 という一言で切り捨てられることになりかねませんよ。
 この状況で、PB黒字化などという有害な目標に固執する政府など、我々には不要です。