今日も三橋貴明氏のブログで政治・経済を学びます。
経済財政諮問会議や一部の報道が、「需給ギャップのマイナス」「GDPギャップのマイナス」を、「需給ギャップ」「GDPギャップ」と呼ぶようになったのです。需給ギャップやGDPギャップでは、ギャップがプラスなのかマイナスなのか分かりません。
穿った見方かも知れませんが、
「予算規模を抑えるために、政治家や国民に需要不足、デフレ深刻化という真実が伝わるのを、可能な限り抑え込みたい」
と、考えた「誰か」が、「マイナス」という表現を使うことを嫌がっているのかも知れません。
ともあれ、いずれにせよ第三次補正予算、特に新規国債発行に対する攻撃キャンペーンが始まるだろうなあと思っていたら、案の定。
社説なので、日経の「会社としての意見」ということになります。
「またしても大型補正を組むというのは、財政運営の規律や節度を欠くと批判されても仕方ない」
財政運営の規律やら、節度やら、くだらない「倫理的価値観」のために、国民は困窮の中で我慢しろ。」
自殺者を増やせ、コロナ死を増やせ、災害死を増やせというわけですね。
規律、節度といった、倫理的価値観のために。
しかも、相変わらず「無駄やばらまき」といった抽象用語で、財政拡大を批判。お前ら、何十年、同じことをやって、日本国民を殺せば気がすむんだ?
デフレギャップが拡大している以上、インフレにはならず、国債金利も上がらない。
で、何が問題なの、日経新聞?
新規国債発行しても、何の問題もない。それにも関わらず、倫理的価値観のために我々に「死ね」と言いたいの? そうであるならば、はっきり言えばいいのに。
実際、財政規律、節度といった倫理的価値観に基づき、過去二十年以上も緊縮財政が推進され、大勢の国民が死んで来た。
ふざけるな! と、政治に声をぶつけて下さい。
我々が必要とするのは、国民殺しの倫理的価値観ではない。「所得」なんだと。