”【恐怖】「潜在成長率」の嘘と罠と欺瞞ここまでやるか・・・” | よくいうかいえ ( Cahier)

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古布リメイク作家のつれづれ日記

今日も三橋貴明氏のブログで政治・経済を学びます。

 

【恐怖】「潜在成長率」の嘘と罠と欺瞞 ここまでやるか・・・

 

 さて、三橋TVは今回(第283回)と次回で「潜在成長率」「平均概念の潜在GDP」そして「構造改革」の関係というか、欺瞞について解説します。

 なぜわたくしが「潜在成長率」の問題にこだわるのかと言えば、
1.他に誰もやりそうにない
2.今後、潜在成長率がゼロになり、「だから構造改革だ!」の声が溢れかえること必至
 であるためです。


 というか、すでに始まっている。

 

「潜在成長率が低いから、構造改革」というレトリックになっているでしょ? そして、日本国民の99%以上は、「現在の潜在成長率の統計」の嘘というか、罠というか、「信じがたい欺瞞」について知らない。


 記事にもある通り、日本の潜在成長率は1%を切る、極めて低い水準で推移していましたが、これは単純に「実際の成長率が低いため」です。ということは、実際の成長率が上がれば、潜在成長率も上がる。構造改革は、現在の日本ではむしろ潜在成長率を引き下げる。

 

 青木泰樹先生が以前、書かれていた通り、現在の日本の(平均概念)の潜在GDPは、実は「平均GDP」なのです。そして、潜在GDPの成長率である「潜在成長率」は、「平均成長率」です。


 平均成長率であるため、実際の日本の成長率が低迷すると、「潜在成長率も低迷」ということになります。
 

 それを受けて、構造改革主義者たちが、
「最大概念の潜在GDPの場合は、有効なケースがあり得る」
 に過ぎない構造改革を声高に叫び、様々な規制緩和がなされ、レント・シーカーたちがぼろ儲け。


 そして、構造改革は「インフレギャップを埋める」政策、つまりはインフレ対策です。デフレの日本でインフレ対策をすると、当たり前ですが「デフレ深刻化」です。

 

現在の日本の潜在成長率は、実は「平均成長率」であるため、コロナ恐慌により「GDP成長率」が大幅なマイナスになると、「ゼロ」になります。しかも「ゼロ」の状況は、数年続く。


 となると・・・・、言うまでもなく、構造改革主義者たちがこれまで以上に跋扈し、「インフレ対策」である構造改革を推進し、状況が悪化していく。


 この悪夢の未来を回避するためには、「事実」を国民が共有し、構造改革主義者たちを「嘘つき」として黙らせなければなりません。
 とりあえず、政府は平均概念の潜在GDPの成長率について「潜在成長率」と呼ぶのを即刻やめ、「平均成長率」と、正しい呼称に変えるべきです。