”緊縮政権安倍総理大臣のレガシー(中編)” | よくいうかいえ ( Cahier)

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古布リメイク作家のつれづれ日記

今日も三橋貴明氏のブログで政治・経済を学びます。

 

緊縮政権 安倍総理大臣のレガシー(中編)

 

本日は、安倍政権の緊縮財政がテーマです。これは、極めて重要な問題で、何しろ、未だに、
「安倍政権は放漫財政だった」
 と、嘘のイメージをすり込まれたままの国民が少なくありません。となると、次の政権は、
「我々は放漫だった安倍政権とは違う。ムダを切り詰め、国の借金を返済する」
 とか何とか言った方が「支持率が上がる」ことになりかねないわけです。つまりは、日本国民は自分の首を締め上げるロープを引っ張る政権を「欲する」という話です。

 

 プライマリーバランスとは、
「国債関連費(償還、借り換え、利払い)を除く、政府の財政支出」
 という定義になります。


 というわけで、プライマリーバランスが赤字であることは、
「政府が新たに国債という「貨幣」を発行した」
 ことを意味します。


 貨幣とは、誰かが借り入れをしない限り、増えません。皆さんの銀行預金は、政府、企業、家計などの経済主体が、過去に銀行から借り入れをしたからこそ、皆さんの手元にある貨幣なのです。


 政府の国債発行は、政府支出を経由して、国民(企業、家計)の手元に銀行預金という貨幣をもたらします。


 特別定額給付金、持続化給付金を受け取った国民は、理解したはずです。政府が国債を新たに発行すると、皆さんの銀行預金が増えるのです。

 

 というわけで、安倍政権が2013年6月以降に掲げ続けたプライマリーバランス黒字化目標は「国民赤字化目標」そのものなのです。


 プライマリーバランスの赤字は、政府の貨幣発行、皆さんの預金増加。ということは、プライマリーバランスの黒字化は、政府の貨幣回収、皆さんの純資産収奪になります(本当に、そうなります)。

 

 まさに、安倍政権は戦後最大の、あるいは「最悪」の緊縮政権だったのです(2020年度に崩れましたが)。


 この事実を、早期に国民が共有しなければなりません。