”言葉の戦争” | よくいうかいえ ( Cahier)

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古布リメイク作家のつれづれ日記

今日も三橋貴明氏のブログで政治経済を学びます。

 

言葉の戦争

特別定額給付金(現金給付10万円)の申請期限が、各自治体で迫っています。
 今回の十万円給付もそうですが、今後の景気対策において、再び(あるいは繰り返し)給付が実現するかも知れません。


 自治体に振込用口座を登録しておけば、
「政府が国債発行し(実際には財務省証券を日銀に持っていくだけだろうけど)、日銀当座預金を借り入れ、市中銀行に振込指示し、皆さんの銀行預金口座の数字が増える」
 というスタイルの景気対策を、何もせずとも享受することができるようになります。是非とも申請してください。


 また、
「別に、10万円程度、いらなくね?」
 と、思っている人も、申請して受け取って(というか、預金口座の残高を増やして)、即、全額を消費に使いましょう。皆さんが消費に支出したとき、別の誰かの所得が生まれます。

 

 

 

一般政府は「中央政府」「地方自治体」「社会保障基金」に分かれますが、なぜか法律では「中央政府」が「国」と表現されているのです。


 この「国」という言葉の曖昧な使いかたこそが、
「国の借金」
 というプロパガンダ用語を生み出したわけですね。


 すなわち、実際には「中央政府」の負債であるにも関わらず、あたかも「日本国」あるいは「日本国民」の借金であるかのごとき印象付けるレトリックです。


 国の借金、という言葉を聞いたとき、聞いた本人は「自分が解釈した通り、認識する」ことになります。多くの国民は、「日本国という国家の借金」「つまりは、自分の借金」と錯覚し、
「これは大変だ! 借金を返済しろ!」
 と、なってしまうのです。


 この手の「言葉」を利用したプロパガンダと、十年以上も戦い続けてきました。確かに「勝利」に向かって前進はしているのですが、その歩みは遅々として、間に合うかどうかは分かりません。


 とはいえ、やるしかありませんね。


 プロパガンダとは「言葉の戦争」です。言葉こそが武器です。
 プロパガンダを打ち破るには、「正しい言葉」を繰り返し発信し、広め、共有していくしかないのです。