絞りの羽織を用いて | よくいうかいえ ( Cahier)

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古布リメイク作家のつれづれ日記

こんにちは、古布リメイク・デザイナー あきやま幾代です。

 
冬用のマントを造りました。

たまプラーザ駅近くにある布屋さん
25年前に住んでいた時からの贔屓のお店で
見つけたモノトーンのツイード生地。
ザックリしてしなやかで軽いのが魅力です。


  

”衣袷ーきぬあわせー”作品同様に
直線のみで制作しました。

布幅一杯に横地にして中央の襟ぐりを
少しだけカットしました。
鋏を入れたのはそこだけ・・・

暖かさを増す為に
総絞りの羽織地を解いて
裏地として取り付けたら
暖かいのなんの・・・

さすが、絹です!

お蚕さんの温もりに包まれます。

 

袖の部分まで布が無い為
不要になったセーターの袖を活用しました。
(無くても良かったかもしれません。)

春先に友達から送られた絞りの羽織
余り着ていない上等な総絞りです。
ツイードのしなやかさに合う
少しストレッチの利いた風合いが良いです。

<羽織を解いた手順を紹介します。>

 

全てのパーツを並べるとこうなります。
一反約羽織では9メートル
(着物では12メートル)

全て羽織を造る部位の分割は
使い切る様に裁断されます。
(しかるに、後に何度も縫い直す事が可能です。)

  

ボールに入れて手洗いします。

  

軽く洗濯機で脱水します。

  

竿に掛けて平らに干します。

  

カレンダーや広告の紙を丸めて芯棒にして
アイロンを掛けながら布幅を整えながら
巻いていきます。
(布が乾き切っていない方が良い。)

  

きつめに巻くと幅を整え易くなります。

  
 
身頃や襟の幅の広いものと
細い襠は 別に巻いておくと
使い易いです。

以上、リバーシブルの様に仕立てた
洋服地と着物地のコラボレーション
マントの紹介でした。

 

あきやま幾代・古布リメイク 衣袷ーきぬあわせー Web Site