古布リメイク教室の生徒作品をご紹介しましょう。
デザインは昨年夏「清流」に掲載された
紹介記事で私が着用し造り方の解説を伴ったものです。
着物の袖2枚を利用して裏表と更に
上下を替えて4通りの着方を愉しめるシンプルで
簡単な構成のストール風ボレロです。
生徒さんが持参する古布に合わせてデザインを組み立て断ち合わせをします。
この場合は、レーヨンの洋服地と縮緬の組み合わせです。
(古布・新反・和洋に拘らずどんな素材でも活用が出来るので
無駄はありません。)
この季節の冷房対策に欲しい軽い羽織物です。
上下を替えて着用するとこうなります。
少し、感じが替り変化を愉しんで着る事が出来ます。
こちらは、裏表の色が異なる布の場合
襟が折り返って表情が現われます。
再び、上下を替えて着てみると
襟元はスッキリし、着丈にボリュームが出ます。
同じ布を用いてボレロにコーディネイトした
複数の藍色の紬の濃淡地でデザインしたスカート
複数の残り布を巧みに用いてデザインした
同じ型のボレロ
素材が異なるとそれぞれ豊かな表情が現われてきます。
スカートも色と紬の質感をコーディネイトした
春から秋まで活躍する便利なセット・アッとなりました。
お祖父さまが遣っていたという総絞りの三尺帯を
1本丸ごと使い切って
(帯の端をそのまま利用して袖口に用いました。)
同じデザインのボレロとスカートを
ご案内しました。
かなり着古されてはいましたが
タップリのギャザーのお蔭で
殆ど気にならない素敵なシルエットとなりました。
ご紹介したとおり、衣袷ーきぬあわせーデザインは
「あるがままの布」を活かし
使い切る事が特徴です。
秋の作品展では生徒さんの作品も展示します。
どうぞ、お愉しみに!
教室の風景はこちらをご覧ください。