ウエスト・サイド・ストーリー | よくいうかいえ ( Cahier)

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古布リメイク作家のつれづれ日記

我が青春の始まりはこの映画から~

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なぜ今、再びこの映画を見るに至ったか・・・?

ブログで私を見つけてくれた高校時代の部活仲間
(都立城南高校・茶道部 ついでに18期)と連絡をとる内に、
そもそも私だと確信したのはこの映画の事がブログに綴られていたからだと知りました。

それと同時に、2006年の東欧旅行を懐かしく綴ったブログを読者の
おいちゃんが見て下さり”サウンド・オブ・ミュージックについて交信する内に
同じロバート・ワイズ監督作品である”ウエスト・サイド・ストーリーが共通の話題に
上った事も大きなきっかけとなりました。

そして、たまたま数日前ブログで出会った方のハンドルネームが”Chaki” でして
私のその頃のあだ名なんです。

そこでそこで、取り出しましたる古いけれど新品のビデオ。

映画館でこの映画を覚えているだけで33回見ました。
テレビ放送を録画したビデオで見ること、3回。

そして、昨日の小正月(この響きが気に入っています。向田邦子さんの
”女の小正月” って、無かったですか? 好きでして・・・)の夕に
ワイン片手に37回目を観る事にしました。

きっかけはこのくらいにして、さぁ、開演です! 封切りビデオです。

この映画のプロローグ・エピローグの斬新性やらは、
もう分かっているので良いですね。
その他、ミュージカルとしての音楽性・ダンスの躍動感やら
今更感想は必要ないので省きます。

中学1年で見始めて途中に自分が成人してから時間を置いて観た時と
今再びそれを観て思う事は随分違います。
その間、なんと50年の月日が流れています・・・半世紀です!

まず、翻訳家は当時は清水俊二さんでした。
今回見たビデオでは菊池浩司さんです。
何しろ50年前ですから、風俗習慣・時代性も著しく異なっていますので
表現が違って当たり前です。

ただ、37回目となる今も、自分の若い頃に脳裏に刻まれた言葉(翻訳なので文字ですね。)が
余りにも強烈に残っているので、どうも違和感を覚えてしまうのです。

例えば:いきなり悪い言葉で恐縮ですが  
     アニタの事を昔は「ベルナルドの女」と言うところを
     ”売女(ばいた)・スケ ”なんて表したり、


     ジェット団に入りたい不良の女の子がアイスに手柄を褒められて嬉しそうにいう、
     Thanks Daddy'O”(こう表すのかどうかは、不明ですが) の訳を
     昔は”おとっちゃん” だったのですが、”兄貴”となっていました。

やはり、現代にはその方がマッチしますね。
当時でも、”おとっちゃん”なんて、エエー誰が使う言葉? って都会派の私は
耳にした事もない呼称にいつまでも不満でした・・・
”兄貴”の方がいいですねぇ、タッカー・スミス演じるアイスの兄貴の方が~。

さてそれから、かれこれ10年前くらいからスペイン語を学ぼうと
ダラダラ学習を続けています。
外国語としては活用範囲が広いのでテレビを見続けていますが
この映画で耳にしたスペイン語がなんだったのか知りたい気持ちもありました。

分かった台詞はジョージ・チャキリス演じるシャークスのプエルト・リコ人の会話。
やたら相手を呼ぶ時に使うチコって、人の名前かと思っていたら、
「男の子」なんですね、この場合は「ガキ」ですね。 

”Encantada" 宜しく"Por favor" お願い "Vamous" 行こう!
他に挨拶やお礼などの日常的な会話が沢山出て来ます。
マリアの台詞 ”ドレスの胸をもう1インチ開けて!おねがい” なんてUn poquito ウンポキートですね。

こういうときに勉強しておいて良かったァと思えるのです。

それと、大好きなダンス・シーンが始まる前にマリアが会場に入って来て
仲間に挨拶しています。
バックの人達の中に、そう見てもかなり老け顔の女性がいて
いつも気になっていました。
その人と他の人達が皆同じ様なカーキ色というかモスグリーンの間の地味な
衣装を身につけている事に、今回初めて気が付きました。

そして、シャーク団とジェット団のメンバー達は揃って派手な色の衣装です。
彼らが競って踊り狂うのを引き立たせる為なんでしょう
取り囲むその他大勢のダンサー達は揃って、ブルー・グレーやカーキー色に
身を包んでいるのです!

アァ、こんなところにも配慮が・・・と気が付いて大感激です!
30数回も観ていると、画面の後ろの人達は何をしているのか?
場面は一体どう繋げているのか?
あの人が持っていた丸めた雑誌はどうして、リフの手に渡ったのか?なんて
不思議が解明されてくるので、面白いです。
端役も実に味のある演技をしています。

そういう視点で今回も観たところ、衣装の工夫を見つける事が出来ました。

それと、現代ならCGを駆使してなんとでもなる周囲のボカシの技術も
当時では両サイドのみのボカシだけになったのか、それだけで良かったのかとか~。

そして、不思議に思ったこと
大好きな「アメリカ」のダンス・シーンです。
あれだけ激しく踊った後なのに、男性の色鮮やかなサテンのシャツには汗シミが滲んでいない!
勿論、空調管理の行き届いたスタジオでの撮影でしょうが
それでも、何度と無く撮り直したでしょうね・・・
その場面だけ気をつけて着替えて別撮りしたにしても、ふぅ~ん。

それとも、鍛えた身体はアレくらいのダンスでも汗は抑えられて大丈夫だったのか?


などなど、2時間半の映画を観てこれほど色々な印象を抱き
新たな感動を覚えつつ、CoCoRoを奮わせて(震わせて でしょうか)
味わい尽くした事は無いでしょう。

興奮冷めやらぬ翌日の昼御飯前です。


そして、コレをきっかけにして
ジョージ・チャキリスに関するブログのテーマを別に作る事にしました。

以前のチャキリス狂いに興味のある方は「ジョージ・チャキリス」
テーマをご参照ください!

長々とお付き合い頂きまして、有難うございました。