2012新春歌舞伎 | よくいうかいえ ( Cahier)

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古布リメイク作家のつれづれ日記

新春歌舞伎は 大好きな高麗屋 松本幸四郎・染五郎親子と
成駒屋の福助丈の「三人吉三巴白浪」です。


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幕末から明治前期に掛けて活躍した歌舞伎作者<河竹黙阿弥>は、
幅広いジャンルで数多くの作品を生み、約360篇を残しました。
その作品群は歌舞伎の作劇法の集大成とも言われ、坪内逍遥は彼を
”江戸演劇の大問屋”と賞賛しました。
2012年の初舞台では、開場45周年記念企画「歌舞伎を彩る作者達」第4弾として
黙阿弥の世界を通じて歌舞伎の醍醐味をご堪能頂きます。 (劇場の口上より)


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ストーリーは数奇な登場人物の運命が展開し、悲劇となるのですが
兄弟の契りを交わした3人の吉三の人情と苦悩のせめぎ合いが
美しい舞台展開の中で進んで行きます。
(歌舞伎の醍醐味はそこにあると常々思います。)

特に雪のシーンでは真っ白の舞台に黒い装束のお坊吉三(染五郎丈)と
朱色で艶やかな町娘姿のお嬢吉三(福助丈)が際立っています!

ところで、その場に登場した白子、通常は黒子姿ですが
何しろ真っ白な雪の舞台です、目立ってはいけない白子姿を
初めて見ました。

いつもの3階席で、観賞しましたが
昨日は大向こうさんが沢山いて、掛け声が賑やかに飛び交います。
そこで、耳にしたのは”染高麗!”でした。
高麗屋の染五郎丈を称えるものでして・・・
本当にこの日の染五郎丈は「奴凧廓春風」では3役をこなして、どれも美しいのなんのって!

しかし、自分が10代後半では父君の幸四郎丈を「染五郎さん、染五郎さん」と
テレビで見るその美しい姿に憧れていたものです・・・

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お正月なので国立劇場にはこんなしつらえが~

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会場も大分早目に行きましたが、華やいでいます。

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去年のお正月にも展示されていたのでしょうか
役者絵の羽子板がずらっと並んでいます。

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高麗屋3世代の写真が掲げられています。
当時の染五郎さんから、金太郎君まで繫がって来た
伝統芸能の継承の年月をしみじみ感じるひと時でした・・・

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さて、今回のこだわりのお弁当は 「柿の葉寿司」です。
今年も一緒に観劇した友達にお任せのセレクションは
うぅ~ん、いいですね・・・

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鮭に鯖に鯛がそれぞれ2個ずつのしっかりした味付けの
お寿司です。
デザートには、半蔵門駅近くにある「一元屋」のきんつばです。

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今までどれだけ国立劇場へ通った事でしょう。
全くその存在に気付かなかった神社です。
「太田姫稲荷神社」と書かれています。

由来はいずれ調べる事にして、とりあえずお参りしました。
調べました。 麹町の太田姫神社は駿河台と関係があるようです・・・こちらへ)
いつも、素晴らしいお芝居を愉しむ事が出来て感謝して
手を合わせました。
(実は、懸案事項を抱えており、成就を祈りました。)

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半蔵門駅を出ると道路の向かいにあります。




お芝居をやんやの喝采で愉しんだ後は
渋谷に出て、かねてより検索しておいた「渋谷で 軽く飲む」
富士屋本店ワイン・バー  に決定。

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牡羊のテリーヌと牛タンのワイン煮込みとオリーブを
おつまみにして、ワインで乾杯。
お正月を祝いました。

スタンド・バーとはいえ、とてもリーズナブルな値段で、
美味しい料理とスタイリッシュなインテリアに感心。
(ありあわせの古い箱で作ったようで、簡素だが
シャープに纏められています。 好みです!)

居心地も中々良く、お勧めです。


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開店時間の5時過ぎた頃で、空いています。
左壁側に3組のテーブル。

私達は入り口から少し入ったコーナーのカウンターで
細長い窓から外の景色を見ながら立ち飲みしました。

近頃の外出では、こんなにスタイリッシュで手軽な
ワイン・バーが出来ている事を知り、愉しみが増えました。
嬉しくなって来ま~す。