T-シャツのリメイク 2 | よくいうかいえ ( Cahier)

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古布リメイク作家のつれづれ日記

再び 既製服に手を入れてみました。

カットソーのゆったりしたチュニック丈の服は日常着として快適です。
そこに、少しのアイディアを加えて、より自分らしく装いたいと考えました。

一生使い切れないほど集めた古布(着物地の事です。)の
切り落としを活用してみようと思い立って、第2弾です。


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ボリュームのある襟と裾広がりの7部袖。
裾に広がるシルエットですが、片方に斜めにカットされているので
反対側に古布の1尺幅布をそのままあてがって同色のステッチで
前後とも縫い止めてみました。
着ると裾に動きが出来て、なかなか良いです。

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綿のカットソーで作られた半袖のジャケットです。
近頃よく見るデザインですが、そのままでは詰まらない。

襟ぐりに沿って古布(縮緬)で包んで見ました。
柔らかい布なので、しっくりきてなじみが良いです。

これだけで、少しフツーより”古布を扱う仕事をしている人”
興味を持ってもらえるかしらと・・・うけを狙っています!

しかし、ちょっと羽織っぽかったでしょうか・・・?

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これは、今風にカワイイギャザー付きのカットソー・チュニック。
レギンスとハイネックシャツと組み合わせるとまだまだこれからも
便利に活躍しそうです。

裾に残り物の端切れを繋ぎ合わせてつけてみました。
どれも気に入っている貴重な端切れなのでなるべくあっちこっちに
縦地・横地と縞模様を入れ替えて変化を持たせる工夫を施してあります。



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拡大するとこんな感じです。
モノトーンの縞模様がパッチワークしています。
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さて、こちらは「ユニクロ」さん、ゴメンナサイ!

セールでたまたま見つけたかなりお買い得でありかつ
自分らしいドレープの綺麗なチュニックです。

そのまま着ていたのですが、こうしてリメイクし始めたら
これだって・・・と手を加えてみました。

ドレープのある襟ぐりに古布を(大好きな松葉模様の三角に残っていた布、決して無駄にしません!
繋ぎ合わせてVゾーンに縫い付けました。
チョコット襟元から覗いて見えます。

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ラウンドにカットされた裾の1箇所のみに三角形の古布を付けただけ。
この1枚しか布が無かったのです。

でも、そのアンバランスがまた今風だと感じたのでして・・・


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今日のあざみ野教室で撮影してみました。
生徒さんにも好評でした!
襟元と裾にご注目ください。


ちなみにこのあざみ野教室は年内で閉鎖となる予定です。
15年近くも利用して来た駅前の立地のお陰で
100人を超える生徒さんが通って来てくれた会場です。

残念ながら経営者が変わり今後は今までのような借り易い
条件では利用できなくなります。
現在の3人の熱烈な生徒さんのお陰でここ数年なんとか
存続してこられましたが、これ以上は無理のようで
誠に残念ながら閉鎖せねばなりません。

今後はそれでも熱心に受講したい生徒さんは
我が家のたまプラーザのギャラリーへお通い頂く事になります。
その場合は、現在採用中である「チケット制・受講日自由選択制」
マンツーマンあるいはある程度曜日と時間を決めて
数名でお集まりいただこうと考えています。

一人より複数の方が多くのデザイン事例を学ぶ事が出来るし
より愉しいようです。
詳細はこちらをどうぞ。
  


そうそう、T-シャツのリメイクでしたね、
このように既存のデザインに縛られず非常に柔軟に考え
プリーツ加工の布やニットともコラボさせる斬新さも加えています。

チョットしたアイディア、失敗したと思う時こそチャンス! 
そこから生まれるアイディアで
より素晴らしい服となって行きます。
古布もあるがままの制約の中から生まれる
「一期一会」のデザインを生み出します。

古布リメイクというとどうも野暮ったさや、
やり過ぎ懲り過ぎのデザインを思い浮かべられる事が多くて
大変残念です。

あきやま幾代のデザインは伝統美をコンテンポラリーにアレンジする
全く新しい”スタイリッシュ古布リメイクです!”




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