デンマーク出張’75 | よくいうかいえ ( Cahier)

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古布リメイク作家のつれづれ日記

さて再び、写真を整理して1975年のデンマーク・スエーデン出張の話です。

秋のデフィレを終えて、協力して頂いたニット・デザイナーさんをご案内しての旅行です。

童話作家のアンデルセンの生家を訪ねました。
全く童話の世界のようなたたずまいの町並みです。

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犬が付いて来たりして、童話の一コマのようでしょうか。

石畳は風情があってよいのですが、結構脚に負担が掛かります。

ここで思い出したのが、ブーツに関する辛い思い出。
パリの友達が履いているツートンのブーツが素敵で魅了されました。
知り合いだと言うので「モード・フリゾン」に自分のサイズでオーダーしたのですが
出来上がった不格好なブーツを見て、ショック!
何せ、自分サイズですから もう見るに耐えない代物となって・・・

キャンセルを受けてくれました、(感謝!悪いね!)
その代わり、茶色とグレーと2足店頭にあった美しいフォルムのブーツを買いました。
それは良質の皮で丁寧に作られており、見た目の美しさは完璧です。
しかし、欧米人向きに作られているのでして、足回りは細い(極細)
脛も細くてやたら長い・・・ 
それを毎日履いてほぼ一日中脚を酷使するわけです。

痛いの辛いの・・・街中でとうとう歩けなくなりタクシーで帰った事もあります。

ホテルへ戻りブーツを脱いだ瞬間の、ボァーとした開放感たるや・・・お疲れ様!
翌朝、再びそのブーツに脚を入れるのです、まだ前日の痛みが残っていると言うのに。

こんな事がありました。
当時のヨーロッパ行きの飛行機はアンカレッジ経由なのでして
一旦降りねばなりません。
リラックスして脱いでいた脚はもうブーツに入りません。
仕方なく手にぶら下げて裸足(と言っても、ストッキングは履いていましたが、
スリッパでもあればよかったのですが)で

アンカレッジ空港内を歩いていると、「あら、あの子どうしちゃったのかしら?」という視線。
でも、海外生活も長くなると度胸が付いてきます、へっちゃらな顔をして歩きました。

しかし、その頃は羽田空港で出迎えの人が来ていたので
着陸1時間前くらいから悪戦苦闘して脚を冷やしてブーツに納める努力。
冷や汗と痛みで涙が滲んできます・・・

何とか押し込んで、颯爽と帰国したのであります。

当時はスタイル優先ですから、靴は辛くてもシャルル・ジヨールダンやら
カッコウの良い靴を無理して履いていたので、いまや大変な外反母趾の
痛みに悩み続けている始末です。

若い皆さん、どうか格好優先の余りにも窮屈な靴に気を付けましょう!





今読み返して、気が付きました。

真ん中の写真では、グレーのブーツを履いています。

日付も異なるし、何と同じ形の色違いのブーツを持参していたのです!

それでも同じ形の靴ですから、足の痛みは一緒です。


若いとはいえ、エライおしゃれ心です。

お洒落は辛さを伴います・・・ よくいうかいえ(Cahier)

話はすっかりブーツに行ってしまいましたが、いつか訴えたいと思っていました。

こちらは、アンデルセン童話の人魚姫の像です。
絵葉書のようです。

タクシーで案内されて、港に行けば
余りにも小さく(等身大?)フツーに立っているので、アレーッと思いました。

とても美しい姿です。

下の写真はボケていますが、カワイイでしょう?
幼稚園児のお散歩タイムだったのかもしれません。
アンデルセンはこのような愛らしい子供達に向けて
童話を書き続けたのでしょう。