日曜日の夕暮れ時 | よくいうかいえ ( Cahier)

よくいうかいえ ( Cahier)

古布リメイク作家のつれづれ日記

パリの友達と時間を決めてSkype でビデオ通話する。

彼女から「瀬戸内海の直島の旅の報告をしたいから・・・」と
便利さが大層気に入ったらしく、Skype を指定して来たのである。

直島の素晴らしさについてはとうに知っており、数年前の金比羅歌舞伎で四国を
訪ねた際に、なんとか立ち寄ろうと工夫したものの
どうにも時間が採れずに諦めた場所だった。

「兎に角、行ってみる事を薦める・・・!」と言う。

「今日は何をして過ごしたの?」と訪ねられ
「いつもどおり、ギャラリーを明けていたよ。 西日がきついので
シェードかオーニングの設置を検討していた。」と応えると
「パリは、日曜日はどこもお休みよ!」と、当たり前の事を言う。

彼らは(友とそのボーイ・フレンド)は、日曜日の昼前(私は既に夕暮れ時)
これから、二人で午後を愉しむのだろう・・・

さて、日が翳り始めたので散歩に出ると
宅地造成が進むマンション群や建売住宅の区画内に点在する公園では
数組のファミリーが憩っている。

キャッチ・ボールやサッカーに自転車、そしてペットの散歩・・・とのどかな風景である。

自分にも家族と過ごした時代があり、
そしてパリで孤軍奮闘した時代も経て来た事を思いつつ、
抑揚に欠ける一日を物足りなく感じて歩いたら、約1時間が経過していた。



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山を切り崩し、池が造成され、周囲に散策路が設けられている。


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公園に咲く槿の花が夏の終焉を告げているようで、涼やかである。


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これは葉の形からすると、山ぼうしの実だろうか・・・

大きな道路に連なって植えられている。

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尾根伝いの家を出て数歩、樹木の茂みの先に開ける景色
西の空に太陽が沈みかかる・・・。

晴れた日には、この景色の少し左に富士山の頂が見えるのである。

この日もつつがなく、暮れて行く。