衣袷作品の紹介 その4 | よくいうかいえ ( Cahier)

よくいうかいえ ( Cahier)

古布リメイク作家のつれづれ日記

                 再び”衣袷ーきぬあわせー”作品のその他のテクニック

                 白絹(袷の着物の裏地)に墨で文字を書き込んだ服。



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                   白と言っても、絹の白は生成り色の様々な濃淡があり

                   織り方も羽二重・紬と厚さもしなやかさも様々である。

                   先回「腐っても絹」と表したのは、「腐っても鯛」という表現を

                   布地に用いたので、本来は「朽ちていても絹」と言った方が良い。


                   ちなみに、書かれているのは、表に「衣袷」・裏に「きぬあわせ」
                   幼かった息子の手による毛筆書きです。

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                 これは、着物の何処を利用したものだか分かりますか?

                 いまだに(教室の生徒は知っています。)当てた方はいません・・・謎です。

                 兎に角、”着物のあるがままをすべからく用いる”のが あきやま流です。

                 ただ単に「勿体ないから」ではありません。

                 そこには重要な精神が潜んでいます。

                 美しくスタイリッシュでなければなりません。

                 今まで何処にも無かった表現をせねばなりません。

                 
                 ちなみに書かれているのは、「般若心経」276文字である。



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                   古布作家の友に贈った白絹作品に友の母君が

                   書をしたためて下さった。 和歌が流麗な文字で

                   趣を加えられている。


                   自分で書く、子供が書く、親が書く、 そしてそれぞれの

                   思いが篭った文字がたゆたうのである。


 
              あきやま幾代・古布リメイク 衣袷ーきぬあわせー HP →http://kinuawase.com/