人間国宝 吉田文雀さん | よくいうかいえ ( Cahier)

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古布リメイク作家のつれづれ日記

                 古典芸能で最も好きな文楽公演を検索していたら

                 人間国宝でおられる吉田文雀さんが病気療養の為に
                 今回の舞台を休演される事を知った。


                 そう、文楽に限らず舞台の仕事は大層過酷で
                 長い公演日程を続ける体力の消耗は相当なものだろうと思いつつ
                 年に4回しかない公演を愉しみにしていた。

                 数年前には文楽界の第一人者である、
                 吉田玉男さんが亡くなられた。

                 私が文楽に嵌り始めた時に、吉田蓑助さんが
                 人間国宝認定を受けられたのであるが

                 まだまだお若いのだが、最前列で舞台を見ながら
                 その体力の消耗度の高さに不安を抱き
                 「良い舞台を沢山見ておこう。」という気持ちになるのである。

                 お姫様人形遣いの時の蓑助さんの表情に注目して欲しい。
                 
                 文楽の人形遣いは全く無表情であるが、蓑助さんの場合は
                 僅かに人形に篭められている感情がお顔にも表れるのである。
 
                 人形自体も息を吹き込まれて感情が面の表情や体の動きに現れるが
                 私は、蓑助さんの涙を流さんばかりの哀愁を帯びた人形の遣い方が
                 大好きである。
                
                 吉田文雀さんは、私の初鑑賞舞台で「あっと」驚かされた
                 「義経千本桜」の狐を遣ったので、特に印象の強い御仁である。

                 充分なご養生をと、お祈りしたい。
                 
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                   通りすがりの公園に咲く、白梅の咲き始めが美しい!

                   冷たい空気にかすかな香りを放ちながら、日に日に
                   花を開いていくのだろう。