ガラスつながりで、スグレモノを・・・
パイレックス製の水出しコーヒー・サーバーである。
アイス・コーヒー用で友人が使っているのを見て
形がバランスよく美しいのでいっぺんで気に入ってしまったもの。
4杯分程度(450ml)を抽出するのに、なんと2時間ほど掛かる。
でも、ダッチ・コーヒーの仕組みに似て、じっくり一滴ずつ落とすので
濃厚な味わいのコーヒーとなる。
しかも、何のエネルギーも使わないで出来るので
エコの面でも優れている。
とても濃く出来るので、2日ほどもつそうである。
冬場に購入したので、お湯で割ってホットで飲む。
でも、やはり夏向きのようだ。
もっとも、先にも書いたとおりこれを購入するには
昨夏からの検討を重ねての結果である。
思い出すのは、パリ時代にSUZUYA INTERNATHIONAL PARIS で
一緒にデザイン活動をしたADDというオランダ人の仲間の家を訪問
した折に、ご馳走してくれたコーヒーの造り方と同じ方法だった事。
彼も濃くコーヒーを抽出し、お湯で割ってホットで出してくれた。
勿論、何時間も待たされたわけではなく、造り置きしてあったのだが。
そうそう、東麻布に住んでいた20代の頃、六本木交差点から
狸穴方面に向かう道に喫茶店があり、店先に大きなダッチ・コーヒー器
があり非常にゆっくりしたコーヒーの落下なのだが、興味深々で
飽きずに眺めていた事を思い出した。
こんな風にゆっくり、ゆっくり1滴ずつ落ちてくるのを見ているのも
悪くない、ローテク故の豊かな時の過ごし方である。