Netflixで配信中の「悪人」を見ましたよ
!。
心がヒリヒリする映画でした。
土建業をしている祐一(妻夫木聡さん)は、
意図せずして殺人をしてしまいます。
普段、祖母(樹木希林さん)の面倒をよく見る、
素朴な青年です。
祐一に、恋をする光代(深津絵里さん)。
紳士服の販売員をしています。
ふたりは、離れがたく、逃避行を始めます。
祐一が殺したのは佳乃(満島ひかりさん)。
保険の外交員で、祐一とは出会い系サイトで知り合います。
死ぬ前に裕福な大学生、増尾(岡田将生さん)に色目を使い、
彼の車に乗りますが、山の中で、車外に、
叩き出されます。
それを見ていた祐一、助けるつもりが、
佳乃の言動に腹を立て、弾みで殺してしまうのです。
佳乃の言動は、それは殺されるかも、という際どいものでしたが、
殺していい理由にはなりません。
祐一は、根っからの悪人ではありません。
どちらかといえば、根性が悪いのは大学生の増尾です。
その描写は、繰り返し描かれます。
ですが、追われる身となるのは、祐一でした。
この映画に素晴らしいところのひとつに、
キャスティングがあると思います。
優しい雰囲気を持つ妻夫木聡さん。
殺人者の役ですが、この人は本当に悪いの?、
という気持ちを常に抱かせます。
殺人者に恋をする深津絵里さん。
恋愛に縁がなくて、祐一にのめり込む感じを、
うまく出しています。
そして、逃避行しながらの内面の葛藤の表現が素晴らしい。
どうしようもない大学生の、岡田将生さん。
本人のキャラクターとは全然違うのに、
どうしようもなくて、憎々しい感じがよく出ています。
出色です。すごい
!。
殺される役の満島ひかりさん。
はすっぱな所もあるけれど、
それでも、殺されていいわけないと思わせる純粋な感じが、
よく出ています。
4人とも演技がすごくいい
!。
後半の、満島ひかりさんのお父さん役の、
柄本明さんのセリフが心に沁みます。
「大切な人がいない人が多すぎる。」
というものです。
思わず、祐一の将来の幸福を思ってしまった私は、
監督・李相日のトラップに、まんまとハマったわけです。
本当の悪人は、誰?、と。
いい映画です。
良かったら是非ご覧下さい。
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