今、YouTubeで6月20日まで無料公開している映画「喜劇急行列車」を見ましたよ。
1967年の作品で、監督・瀬川昌治監督さん、脚本・舟橋和郎さん、
主演・渥美清さん、マドンナ・佐久間良子さん、主人公の妻・楠トシエさんです。
寝台急行の車掌を務める渥美さんを中心に、様々な出来事が起こる人情喜劇映画となっています。

これが、勧められたからあまり期待せずに見たのですが、面白かった!
渥美さんが寅さんとはまた違う、普通の人情み溢れる男を演じています。
https://m.youtube.com/watch?v=R5hqTjo2GYg
喜劇急行列車、短く!
以下ネタバレあり。
冒頭、急行列車の中で乗って来た乗客がお互いに会話をするのですが、
連れに言われてその通りだと思ったのは、人と人との距離が近いこと。
すぐ話しかけるし、おせっかいも。現代だったらここまで密にコミュニケーションしないでしょ、と。
そう、まるで別の国のよう、約60年前はこんな感じだったのかと、愕然!
連れは子供の頃九州に寝台特急で行ったことがあるのですが、やはりこんな感じだったよと。
見続けるにつれて、どんどん喜劇の色が濃くなっていきます。
渥美さんのマドンナ・マリコ(佐久間良子さん)への思いが列車内のマイクがオンになっていたために
列車中に流れて客が大爆笑。

マリコから貰った手紙が奥さんに見つかり、問い詰められて
あたふたとする渥美さんの表情のなんとも可愛らしいこと。
終盤の列車内出産シーンは大盛り上がり、浮気を疑い、急行に乗っていた
産婆の資格を持つ奥さんが、子供を取り上げるのですが、大成功で、夫婦の心の距離がまた近いて。
やはり時代のせいか、ご主人が出産に立ち合わせてもらえないんです。
男の人は出て行って下さいなんて言われて。
渥美さんの、私は一回も妻の出産の時家にいなかったという言葉も印象に残りました。
これでもうまくいってたんだよね、と何でも共有することには小さな違和感も感じたのでした。
もう少し、こういうところおおらかで緩くても自由でもいいかな、と。
ラストは、くすりと笑わせて、終了!やるなあーと、感心。
ほんとうに良く出来てる喜劇映画です。
渥美さん演じる車掌のあたたかな人物造形もまた成功の要因かな。
あ〜、終わっちゃったと思ったのでした。
いい映画に出会えました。無料公開6月20日までなので是非。
そんなに長い映画じゃないですよ。
ご訪問ありがとうございました。