コロナが収まらない毎日ですが、皆さまはどうお過ごしでしょうか。

私は相次ぐ仕事のキャンセルに頭を悩ませています。


お陰様で金馬襲名披露興行を無事終えて早3カ月が過ぎました。

今思うとよく興行が出来たな、と安堵しています。

去年の3月に始まった新真打の興行は4月に入って中止になりました。

本当に気の毒です。

そのあとを受けた私の襲名披露もどうなるのか心配でした。

6月に予定していたパーティは断腸の思いで中止。

興行は始まったもののいつ楽屋から感染者が出やしないかと戦々恐々としてました。

実際、楽屋にやってきた二ツ目さんが感染し、

番頭のときんが濃厚接触者でPCR検査を受けて自宅待機となりました。

幸い陰性でしたがもし感染していれば興行は中止でしたでしょう。

披露目となると二ツ目さんがたくさん来て毎日打ち上げを派手にやるものですが、

落語協会のお達しで禁止。

実際、芸術協会のある師匠が打ち上げをしていたら外部の人から

 「あんなことしていいのか!」とお叱りの電話が来て厳重注意を受けたそうです。

私もお客様との接触は一切遠慮していました。

本当は皆様の顔を見てお礼を言いたかったのですが失礼してしまって残念です。

先日、落語芸術協会の宮治さんの真打披露パーティに行ってきましたが

酒、料理の提供はなく、テーブルにはペットボトルの水が一本だけ。

高い水でした。まあ仕方ないでしょうな。

披露目最後の国立劇場の時、

小三治師匠がわざわざ来てくださってご祝儀を頂きました。

帰りしなに 「お前には期待してるから」 と言ってくださいました。

大感激です。その祝儀袋は神棚に飾ってあります。

11月10日、披露興行がすべて終わり、

浅草にある三代目の金馬師匠の墓へお参りして報告、御礼をしてきました。

その2日後、三代目の師匠がなんと夢枕に立ってくださったのです!!

紺地の縞の着物を着て杖を突いて。

第一印象は「へえ、小柄な人なんだなあ」 と思いました。

あの特徴のある声で 「しっかりおやり」 

目が覚めるとボロボロ泣いてました。

後日、父に 「三代目の師匠って小柄な方だった?」 と聞くと

「ああ、小柄だったよ」

間違いない、と思いました。

夢の話をすると 「さあそりゃ大変だ。間違いなく三代目の師匠だよ。

お前、しっかりやらなきゃダメになったぞ」

ご期待の沿えるよう頑張ります。