EF81 453 | ゆうづるのブログ

EF81 453

こんばんは。ゆうづるです。

 

またまた特定の車両シリーズで恐縮です。

 

今回はEF81最終ロットで製作されながらも兄弟より一足早く除籍になったEF81 453号機にスポットをあててみます。

 

EF81 453は関門トンネル区間の貨物列車増発用として1992年7月に僚機454・455号機とともに日立製作所にて落成しました。

この3両は前述の通りEF81の最終製作ロットとなりました。

常磐線で試運転ののち早速門司機関区に配属され、関門トンネルを始めとする北部九州の貨物列車牽引に従事しました。

その後2007年、北九州貨物ターミナルまでの1300t牽引貨物列車誕生でEH500が配属されたのを機に、日本海縦貫線で活躍していたEF81の補充(老朽化していたEF81初期車の置換の意図もあったと思われます)として富山機関区に転属となります。

活躍の場を日本海縦貫線に移してから約8年たった2015年、JR東日本で活躍していたEF510-500番台の導入に伴う玉突き余剰により古巣の門司機関区に配属されていたEF81・ED76の老朽化に伴う補充の意味合いも含め再び門司機関区に戻り九州地区の貨物列車牽引に活躍の場を移します。

そして自身の老朽化による後継機EF510-300番台の本格的デビューを前にした2023年4月、不運にも運用中に故障を起こし全般検査期限切れを前にして運用離脱。そのまま復帰することなく2024年3月に除籍され現在は門司機関区の端っこで解体を待っている状態です。

 

落成から除籍まで約32年。いまだ現役最古参で製造から50年以上経過した80号機などに比べると短命なカマで、JR化後に誕生した青白ガマであることもあってあまり注目される存在ではありませんでしたが、個人的には一生をリアルタイムで見ることのできたカマとして印象深い1両でもあります。

 

そんな453号機の写真の数々をどうぞ。

1992-7-28 試運転で本線初走行のシーンです。すべてがピカピカです。

 

その後関門トンネルでの活躍シーンは記録がなく、2007年以降に富山に転属してからのシーンをどうぞ。

2009-10-25 初秋の信越線長鳥を行く453号機

 

2010-2-20 雪積もる信越線でも黙々と貨物列車を牽引しました。

 

2013-5-25 初夏の立山連峰をバックにのんびりと貨物を牽いていました。オール空コキなのはご愛敬ということで…

 

そして古巣の門司に戻ってからの活躍の数々です。

2020-10-15 4091レで鹿児島までの仕業に充当され千早駅まで引上げて来た453号機

 

 

2022-4-3 桜咲く中4093レを牽引する453号機 もう4~5日早ければ満開だったのですが…

450番台でスノープラウを装着しているのは453号機だけだったので遠くからでもそれとわかります。

 

2023-4-2 夜の小倉駅を通過する453号機 これが運用中最後の写真でした。

 

そして1年後

2024-3-24 門司機関区にて

除籍され機関区の端で留置される453号機 枯草に隠れて見えませんが2エンド運転席側のスカートとステップ、尾灯、手すり、スノープラウは踏切事故で損傷した404号機に譲りました。404号機は453号機のスピリットを継いで今も最後の活躍をしています。

 

そして最後はいつものようにナンバーとメーカープレート写真です。

落成試運転時 ピカピカです…

 

30年の風雪に耐えた近影です。

青帯の色合いが明るい小倉カラーに変わっています。メーカープレート部がオリジナルの青色かと…

 

またまた長くなり失礼しました。

それではまた。