ED76のいま | ゆうづるのブログ

ED76のいま

こんばんは。ゆうづるです。

 

EF510-300番台の量産機も続々と九州入りしています。今年3月のダイヤ改正から本格的に稼働することでしょう。

新たな機関車の活躍に期待も高まります。

 

その陰で長年活躍してきた国鉄型機関車のEF81とED76はフィナーレを迎えることとなります。

ただEF510で一気に置き換えるのではなく2年間での段階的置換になる予定です。

2024年はその置換の最初の1年目になり、EF81 ・ED76の約半数が置き換わるものと予想されます。

今年と来年は新旧機関車の両方の活躍が見られる貴重な2年間になろうかと思っています。

 

ほとんどの列車が国鉄型機関車での運用となるのはダイヤ改正前までで、そうしたシーンを記録しようと九州に出向いてきました。

色々なシーンはこのブログでもご紹介してきましたので今回は少しマニアックに攻めたいと思います(笑)

 

九州ゆかりの機関車といえばED76になるでしょう。ED76は九州向けに造られた交流機関車で半世紀以上九州の鉄路を支えてきた非常に安定した機関車です。今回の撮影行では当然EF81も記録しましたが同じくらいED76も撮影してきました。

そんなED76に敬意を表し(?)彼らにスポットを当ててみたいと思います。

 

現存するED76は10両おり、すべて北九州にある門司機関区を基点に福岡・佐賀・大分・熊本・鹿児島の各拠点を結ぶ貨物列車に充当されています。

内訳は

0番台2両(81・83号機…1975年製)

1000番台8両(1015~1022号機…1979年製)となっています。

このうち1016号機は2019年に運用中に故障し以来稼働しておらず現在は門司機関区の隅でパンタグラフも外され廃車を待つばかりの状態となっています。ということで稼働しているのは1016号機を除く9両です。

 

2両しかいない0番台のうちの1両の83号機です。

83号機は2017年11月に全般検査出場し、検査周期の6年を過ぎてしまっていますがまさに最後の活躍をしています。

おそらく3月のダイヤ改正で離脱するのが濃厚と思われ眼前で拝めるのはこれが最後かと思い、心しての撮影です(笑)

また稼働機中唯一の三菱製機関車です。

 

現存する1000番台トップナンバーの1015号機です。

1979年に増備されたED76最終ロット(1015~1023号機)のトップナンバーでもありますが、意外にも落成期日はこのロット中最後から2番目での落成です。

また稼働機中唯一の日立製機関車です。

 

稼働機で一大勢力を有する東芝製の1018号機です。(稼働機9両中7両が東芝製です)

2021年10月に全般検査を終え、検査期限的には一番期間を残している機関車です。順当にいけば2025年度の国鉄型機関車終焉までは残るだろうと思われる機関車です。

 

ED76は空転発生時の再粘着性能が非常によく、EF81に比べると使い勝手が良いと聞きます。

推測ですが、2020~2021年に相次いで検査期限が来たED76を入場させたのはEF81よりも長く使うことを想定したのではないか?と勝手に考えています。

なのでEF510完全置換時まで残ると思われるのはED761000番台の大部分と検査を通したEF81 303,451,452の3両かと考えています。

 

いずれにせよ、残り2年程度の活躍ですので温かい目で最後まで見届けたいと思います。

 

長くなりすみません。

 

それではまた。