Boy◇Seven
 
 
『…離して。』
『……。』
『…あたしの事,迷惑なんでしょ?なら,離してよ』『あぁ,お前なんか迷惑,邪魔なんだよ。』
 
そう言って琉伊は図書室を出て言った。
 
その場に崩れるあたし。
 
本当は,どこかで期待していた。
邪魔とか言っても,好きとか言ってくれるんじゃないかって。
 
だけど,やっぱりあたしは琉伊にとって邪魔な存在でしかなかったんだ。
 
 
あたしは,何を間違えたのだろう。
琉伊の気に障る事をした?噂を否定しなかった事?
 
 
…きっと。
琉伊に恋した事を間違えたんだ。
 
そしたら今頃,友達でいれたのかもしれない。
 
 
どうしても諦めたくなくて。
いつか絶対叶うと信じていた恋。
 
だけどもう。
終わりにしよう。
もう,忘れよう。
 
あたし達はもう。
友達ですらないのだから。
ただのクラスメイト。
それだけだから。
 
さよらな,あたしの初恋。
さよなら,大好きな人。
 
 
大好きだった。
誰よりも近くにいたかった。
 
大嫌いになった。
近寄りたくもない。
 
 
……嘘。
 
本当は…もっと恋をしていたかった。
 
 
あたしは,1人図書室でいつまでも涙を流していた。
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Boy◇Six
 
『…琉伊。』
 
あたし達は図書室にいた。
『どうして…あたしの事,避けてるの?』
『……。』
『噂が原因?』
『……。』
『ねぇ,答えてよ。』
 
あたしがどんなに質問しても琉伊が答えてくれる事はなかった。
 
やっぱり,あたしの事嫌いになったのかな?
 
限りない不安が一気に押し寄せる。
 
 
『…もう,俺に関わんなよ。まじで迷惑だから。』
『…え。』
『本気邪魔なんだよ。』
『…ッ…ごめ,んッ。』
 
あたしが,何をしてしまったか分からない。
どうしてこんなに言われなきゃ分かんない。
 
だけど,最後までいい女でいたくて。
「ごめん」としか言えなかった。
 
『…分かったなら,さっさと消えろよ。』
『…ッ。』
 
そんなあたしに追い討ちをかけるように琉伊は言った。
 
『なんで…。』
『お前,本気でうざい。もう話掛けんな。』
 
あたしは,ただ琉伊が好きなだけ。
それも許されないのですか?
 
『…ッあたし,は…琉伊が…好きッだった…のに…もう,いい…琉伊なんかッ…大嫌いッ!!!!』
 
あたしはそう言って図書室を出ようとした。
 
『…ッ。』
 
だけど,琉伊に腕を引かれ,いつの間にかあたしは琉伊の胸の中にいた。
 
 
あたしの事が,嫌いならこんな事,しないで。
期待させないでほしい。
 
だけど…。
どこか期待してしまうあたしはやっぱり馬鹿だった。
 
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Boy◇Five
 
琉伊があたしを避けるようになって。
 
もう何週間もたった。
 
今ではその噂は消えていた。
それなのに,琉伊はあたしを避けていた。
 
 
『…ねぇ,琉伊。』
そんなある日の事。
あたしは避けられてることが辛くて,琉伊にそう言った。
 
『じゃあ,今日話そう。』
琉伊はそう言ってまた何処かへいった。
 
 
それでも,馬鹿かもしれないけど琉伊と話せる事が嬉しくて。
 
どんな辛い話でようと話せるだけでよかった。
 
もう,恋なんてどうでも良かった。
 
もう,諦めようとしていた。
 
くだらない恋のために一生琉伊とこのままなのは嫌だったから。
 
また,友達として元に戻れるのなら,諦めようと思った。
 
 
大好きだった。
誰よりも。
 
あたしの初恋だった。
 
あたしは一生恋をしないだろう。
きっと,琉伊以上の人なんていないと思うから。
琉伊以上に想える人なんていないから。
 
諦めるといっても。
 
 
…忘れられないから。
 
卍shooting☆star卍-100113APLPUB014.gifBoy◇