三宝柑デザートが登場!
渋谷ヒカリエ8F「d47食堂」さまで、かんきつやまメンバーの栖原三宝柑※を使ったメニューが登場します!
http://www.hikarie8.com/d47shokudo/menu/2020/03/3-3.shtml
三宝柑は種の多さと果肉の少なさから新品種におされ、生産量が激減している品種。
その販売先は料亭等の飲食店が主。
スーパーでは、ほとんど見かけることがなく、知る人は多くありません。
しかし、その味は柑橘の中で最も上品。
香りが素晴らしく、果肉は柔らか。
果汁は甘みと酸味のバランスが良くまろやか。後味にベタつき感がなく、すっきりしていて気品を感じます。
そして、特筆すべきは料理の材料として柑橘の中でも特別魅力的なこと。
加工に使う柑橘として重要な要素は香りです。甘さは砂糖で後から調整できますが、天然の香りはできません。
その香りの成分は主に外皮に含まれています。
三宝柑は、外皮も柔らか、苦み、クセのない上品な風味を持ち使用できるので、
料理に用いても、その素晴らしい香りを生かすことができます。
パティシエや料理人など食のプロの方の評価がとても高く、
その理由として「三宝柑はとても再現性の高い柑橘だ。」とおっしゃられます。
香りが生かせるので、加工しても本来の風味、魅力が残るということでしょう。
そんな三宝柑をふんだんに使ったd47食堂さまのメニューは
「三宝柑のグラスデザート」
上から、
三宝柑のまるごとコンフィ。
三宝柑とレモンのカード。
三宝柑の皮まで使ったジャムを入れた、自家製ヨーグルトのムース。
皮まで丸ごと使い、色々なバリエーションで、どこを食べても三宝柑を感じられます。
登場は来週の予定。
春の季語にもなっている三宝柑を使ったこの季節にピッタリのデザート。
東京で三宝柑デザートを食べられるお店はほとんどないと思います。
季節限定ですのでお早目に。
おススメです!
※栖原三宝柑とは・・・
三宝柑は江戸時代、和歌山藩士の邸内に偶然の自然交配で発生したもの。
珍しかったため藩主の徳川治宝に献上したところ、非常に珍重し、藩外移出を禁止して一般人の栽培を許可しませんでした。
その名の由来は三方に乗せて殿様に献上したことからと言われています。
治宝侯の右筆を務めていた、有田出身の儒者、大江竜眠氏は非常に可愛がられていたので、穂の分与を受け、自宅の庭で増やしました。
明治に変わり、栖原村長であった千川安松氏が知人の大江城平氏から穂を分譲してもらい、栖原地区に移植したのが栖原三宝柑の始まりです。
全国の9割以上が和歌山県で生産されており、特に和歌山県有田郡湯浅町栖原地区は生産量日本一。
潮風が当たる温暖なこの地で栽培されたものは栖原三宝柑と呼ばれ最高級品であると言われています。