チューリップ賞といい、弥生賞といい、難しいにも程がある。

 

弥生賞は中山の芝2000m。

スタンドの右奥からスタートして、長いスタンド前を走り、

きれいな楕円形のコースを丸々一周する。

勝ったコスモキュランダはその第2コーナー手前から位置を上げて行った。

向こう正面をデムーロは馬を押し続けて、前へ前へと急いがせた。

 

うんッ? そんなの有りか?

 

わしはテレビ実況で見たものが信じられなくて、

JRAホームページのレース映像で確かめた。

ふつう、あんなことをしたら馬は直線の坂で歩き出す。

それをコスモキュランダは疲れも見せずに走り抜いていた。

凄いスタミナだ。

 

あー、怖ろしいものを見た。

あれがフロックでなく、ホンモノなら、

皐月賞は当然、ダービーも疑うべくもない。

いや、菊花賞は止めて、凱旋門賞に向かうべきだ。

 

明日のスポーツ新聞が楽しみだ。

ケロッとしていつものように飼い葉を食べていた、と書いてあったら、

もう、ほんとにたいへんだ。

事件ですよ。