佐藤天彦名人vs.豊島将之八段(現在、王位と棋聖の2冠)の

3局目。

名人戦は二日制で持ち時間は9時間とたっぷりあるのが特徴だ。

昨日が初日で18時半まで指した。

今日は二日目で、前日の指し掛け局面から再開する。

 

今年の名人戦は開始前から下馬評は豊島ノリである。

単純にこの人が今一番強いから。

佐藤名人との対戦成績も優位。

まぁ、わしは数年前から豊島ファンなので異論はない。

ファンになった理由は、対局中の彼の顔が

コツメカワウソみたいだからである。

愛嬌があって無心に目の前の遊びに集中している。

そういう顔をする。

難解な局面に誘導して、煮詰まった状態から一気に相手陣を崩す

ダイナミックな指しまわしが得意だ。

「見るショウ」といって、将棋は全くの初心者だが、

インターネット中継で見るのが好きという昨今の

将棋ファン向きである。

名人戦七番勝負は豊島2連勝で勢いに乗っている。

昨日の指し掛け局面の評価も悪くない。

しかし、ここから強いのが佐藤名人だ。

この人の将棋は受けが持ち味。

相手に決め手を与えず、いつの間にか逆転をしている。

 

今日一日はふたりにとって人生の大一番である。

3局目を勝った方が今後の展開の主導権を握りそうなのだ。

東京オリンピックそっちのけで

友人と将棋に夢中になっていたわしだ。

競馬よりも長い付き合い。

ここは見逃せない。

そろそろ放送開始だ。