昨日もいろいろなことが起こった一日で競馬はホントにおもしろい。

 

フェブラリーSでは三連単の配当金の謎に注目したい。

1人気→2人気→8人気で、6620円は安いと思う。

馬単750円だが、三連複になると2310円とついた。

これは順当な配当だろう。

しかし、三連単は6620円と三連複の約3倍しかない。

普通は6倍見当だ。

3着ユラノトは単勝31,6倍と低評価なのを考えると

少なくとも万馬券には届きそうな気がする。

これは3着ユラノトを決め打ちにした馬券師が

大勢いたことを示す。

 

なぜユラノトを買えたのか、その理由を探ってみた。

ちなみに、前もって言っておくが、わしは全然当たっていない。

とくにユラノトは根岸S組なので検討外だった。

この捜査は自らの反省の意味でもあるのだ。

あれこれネットの前評判を検索していて、東スポwebに、

最終追い切り後の松田国調教師のインタビューを見つけた。

これが面白かった。

 

ユラノトはキンカメ×コイウタという良血で

厩舎期待の1頭として入厩した。

名前のユラノトは百人一首にちなむというから、

「ゆらのとを 渡る舟びと 舵を絶え」である。

櫓を失って漂流する小舟をイメージしてほしい。そして下の句は

「ゆくへも知らぬ 恋のみちかな」と続く。

母馬コイウタからの連想だろう。なかなか味がある命名だ。

 

しかし、ユラノトは脚が弱かった。松田国英はダート路線を

選択する。脚への衝撃が芝よりも少ないのだ。

カメラは追切を終えて飼い葉桶に首を突っ込む馬の脚を映す。

アイシングをしている。

それは当たり前だが、前膝上までカバーしているのは珍しい。

5歳になってもガラスの脚は相変わらずのようだ。

ここで松田国調教師はおもしろいことを言った。

ポリポリである。飼料を噛み砕くユラノトの咀嚼音であった。

ポリポリと松田国英は何度も繰り返している。

なんと馬の咀嚼音を聞かせながら

柔和な顔の勝負師は自信のほどを説明していたのだ。

あー、この動画は知らなかったなぁ。

東スポの取材力を侮ってはいけない。

 

事前に見ていたら、中2週の根岸S組とはいえ、ユラノトに注目し、

この馬から馬券を組み立てただろう。

相手はインティとゴールドドリームが本線だ。

買い目は自ずと決まってくる。

そういう馬券師がたくさんいたのだと思う。

三連単6,620円はその反映なのだ。

 

ユラノトの父キングカメハメハは、

NHKマイルからダービーに向かい、GⅠを連勝した。

後に松国ローテと言われる奇策を繰り出した調教師だ。

根岸S→フェブラリーSなど苦でもなかったはずだ。

あー、すべては後の祭りである。

こういう馬券は欲しい。

6620円を的中した一人になりたかった。