今野敏の泥棒担当刑事シリーズ『真贋』を遅ればせながら読んだ。
真摯な今野敏ファンのために正しく言い直すと、「萩尾警部補シリーズ」だろうと思う。ベテランのおっさんと20代の女性刑事のコンビが警視庁の三課で活躍する内容だ。
そこそこ面白かった(またファン感情を逆なでしている、失礼)ので、図書館のサイトで骨董屋もののミステリーを検索して、5冊借りてきた。全部海外ミステリー。
国内の骨董屋ミステリーには、北森鴻の冬狐堂シリーズがある。日本人の作品はどうしてもあの完成度と比べてしまい、がっかりすることが多い。それで海外ものにした。


読み始めて、面白そうなのは『死体あります』というアメリカの女流作家リア・ウェイトだけ。あとは、ノリが悪いので脱落。
ノリといえば、この作品も看板に偽りありで、なかなか殺人事件が起きない。文庫300pの70pまで読んできたのに、まだ死体が出てこない。どういことだ。早く死体が出てこないと11時になってしまうぞ。
11時になれば、JRAが明日の枠順をHPに発表する。その瞬間からワシは競馬モードだ。読書はそれまでの暇つぶしなのだ。
早く死体が出てこないと、日曜の夜まで読みかけで放り出すことになる。ミステリーの読書中断ほどつまらないものはない。できることならこのまま読み切りたい。
あと30分。
死体が出るまで残された時間は少ない。