ダービーが終わって競馬はひと段落。
多くのファンにとってはちょっとした脱力期間。宴のあとだ。
この時期、ワシは午前中の未勝利戦が楽しくなる。力のある馬はとっくに勝ち上がっているから、6月に走る未勝利馬はこんな馬たちだ。
1.今ごろになってデビュー戦という馬。
2.競争力がなかなか付かない馬。奥手というタイプだ。
3.体力がなくて、故障がちな馬。
4.スピードが足りない馬。
5.切れる足が全くない馬。
6.怖がりなど、レースに向いていない馬。
7.頑張るのが嫌いな馬。
8.全力で走るだけ走って、自滅をする馬。
書いているときりがないが、要するに何らかの弱点を抱えている馬たちだ。
しかし、彼・彼女たちを、才能に欠けたクズ馬だ、などと思ってはいけない。
活躍している古馬を調べて未勝利勝ちの時期をしみじみ見ると、ダービー以降という馬は結構いるものだ。
運がなかったり、絶好調の時に相手が悪かったり、トレセンで脚を捻ったり、勝てないでここまで来てしまう理由は競馬には有りがちな出来事ばかりで、どの馬にも起こり得ることなのだ。
だから、厩務員たちは、弱点さえ克服すればもっと走って出世するはずと期待を捨てないで馬を仕上げてくる。
6月の未勝利戦はそういうレースなのだ。
まぁ、くさらずに頑張ろうよと言ってあげよう。
とはいっても、成績を見ると優秀な馬などほとんどいない。
具体的に話をしよう。
未勝利戦の馬券検討は、まず、前走のタイム差を見る。
2秒以上負けた馬が今回馬券になることはまずない。良く走っても、0.5秒差くらいまで詰められれば上出来だ。だから2秒以上負けている馬は無条件で消す。
逆に、0.5秒以内の馬は今回有望だ。これは残す。
中間の、0.6~1.9秒の馬は、過去3戦の成績を見る。
順位を上げてきている馬はいい。
逆に、下げている馬はよくない。
こうやって馬を検討すると、6月の未勝利戦には2つの傾向が浮かび上がる。絶対的な有力馬が1~2頭いるレースと、全くいないレース。
たとえば前者は、明日の東京1レース。
④と⑯が、前走0.0秒差と0.1秒差。惜しかったのはこの2頭だけ。軸は固いレース。
残りでは、⑥が6着→5着→4着と成績を上げて来ているので注目。レースはこの三頭で決まりだ。
馬券は、三連複 ④⑥⑯と、三連単 ⑯→⑥→④としたい。
後者のレースは、東京3レース。
前走最も差が少ないのは、⑪の0.6秒差。
これで一番人気になりそうなんだから呆れる。
ここはパドックをしっかり見て、元気度で選びたい。新聞の予想欄も、直前オッズも度外視。ダート2100mのスタミナ戦だ。やる気のあるなしが勝ち負けにつながると思おう。
上手くハマれば万馬券が取れるのはこっちのレースだ。