冒険… | 城代さや香の北欧・音楽便り

城代さや香の北欧・音楽便り

                              Sayaka Kinoshiro Official Blog

夏休みの冒険…

長期のお休みをいただけるのは嬉しい事なのに、どうも日本人気質が抜けず、不安を覚えたり戸惑ったり、「耐える」という感覚になってしまいます…
そうは言っても、旅行したり何もせずダラダラも過ごしたのですが、(笑)合間になんとか基礎練習は続け、フィンランド語の講習を受けたり、いつもより多めに泳ぎ、毎日ストレッチして凝り固まった身体をほぐしたりと、全ての事にいつもより余裕を持ってたっぷり時間を使う事ができました。

もうひとつお休みの間に済ませたい事があります。それは、弾き方や使う道具?の改革。

自分の出したい音を目指し日々弾いていくなかで、進化する弾き方や、その時々変わっていく身体の声に常に耳を傾けていないと、だんだんと理想と現実のギャップで身体がギクシャクし、怪我や故障に繋がるので、座り方や構え方のフォームや弓の毛の状態、弦の寿命には常に気を配っています。
楽器と弓は変えないにしても、弓につける松脂、松脂のつけ具合やブレンド具合、弦の種類、もう少し大きい改革だと肩当て、顎当て、テールピースなどの部品によって音は大きく変化します。弓の毛もお店によって質や本数が違います。

タピオラシンフォニエッタのホールは、フワーッと響くのに弓の発音や音程の細部まで聞こえてしまう、という特徴があります。加えて、オーケストラから貸与されているガリアーノと弓の相性にまだ慣れきってないこともあり、先シーズンの反省と研究の結果、この夏は新しい松脂にチャレンジと肩当てをひとつ作りました。



何故お休みの間かと言いますと、小さな変化でも頭と身体が変化に慣れるまでに時間がかかるので、最善の方法がわからず戸惑ったり、前の感覚が思い出せなくなったり、急に痛みなどが現れて対処できなくなるのが怖いからです。時間があれば日々変わる自分の変化により向き合えるし、結果的に合わないと判断した場合も、元に戻して慣れる事ができます。



と言うわけで、数年前より気になっていた、オーストラリアの松脂、Letherwoodをお試し。雑音が少なくレガートが出やすくて定番になりそうです!常用のメロス、ラリカ、アンドレアとどうブレンドして弾くか、弓3本を並べて交互に試してます。松脂は乾燥を防ぐためジップロックに。







肩当ては今までのものが硬めだったので、工具やさんでみつけた研磨用スポンジ(笑)に滑り止めゴムを縫い付けて…




さて、どうなるか…楽しみです!!