「はだしのゲン」 | キノピのブログ

キノピのブログ

ブログの説明を入力します。

松江市の教育委員会だか委員長のお粗末な発言が社会に波紋の投げかけているが、それに輪をかけるように、官房長官と文部大臣の教育長を擁護する発言があった。


確かに「はだしのゲン」は読む者、見る者にリアルな戦争の現実、大人の汚れた現実を隠すことなく与えるものでもあり、私も子供のころ読んで相当ショックを受けたことを記憶する。しかし、本当の戦争、原爆被害はそれ以上のものであり、誰もが真摯に向き合う必要のあるものである。


小中学生であっても、大人になる前の無垢な感性と感情、理解力に訴えて、二度と戦争をしない国、戦争をさせない国、戦争の齎す悲惨さを理解し争いごとをしない世の中を作るという意識を醸成させるのが今の大人のつとめではないだろうか。大人達が大人の社会の拙い部分を隠したり上辺を誤魔化したりして、あの戦前のような世の中になることを心配する。


長い目で真の教育、人間育成、平和社会の構築を考えることのできる者であれば、あの歴史文化資料としての「はだしのゲン」に蓋をするような馬鹿げた言動はできない筈だ。


教育委員会や教育長にはまともな人間を充てるか、それ自体をなくすべきかもしれない。