うちのおもちゃで過去最もよく売れた商品は、おそらく「あかちゃんつみき」です。
今でこそ、角を大きく丸めた優しい手触りのあかちゃんのためのつみき、として多くのメーカーなどが出していますが、この角を大きく丸めたつみきの元祖がこのあかちゃんつみきなんです。
実際、同業者の間でも、このつみきは有名で、あかちゃんのためのつみきなら寺内定夫さんの所のものとよく言われていて、最近は卸をしていませんが、昔は日本中の木のおもちゃの専門店から引き合いがありました。
10年くらい前には、無印良品の良品計画さんからコラボのお話があり、「大人が仕上げるつみき」として割と最近まで販売していました。
この時に何度も打ち合わせを重ねた縁で、無印良品の木のおもちゃはうちの作品の影響を受けたものが多いです。
以前は国産のブナで作っていたこのあかちゃんつみき、10数年前からは国産のひのき材で作っています。
改築された銀座の歌舞伎座の檜舞台に使われた諸戸百年檜という材の端材を分けて頂いたことがきっかけで、以来10数年以上この檜を使わせてもらっています。
「お弁当箱」は蓋と本体の木目を合わせています。
箱も中身も、とにかく美しいつみきなんです。
このように、小口の、年輪の詰まった木目は檜に限らず上質な木の証。
手入れのされていない木だと、もっとガサガサした感じになります。
日本は森林大国ですが、残念なことにほとんどの山林が手入れをされず放置状態になっています。
今流行りのSDGs(サスティナブル デベロップメント ゴールズ)の17の目標のうち、15番目の「陸の豊かさを守ろう」に、森林の持続可能な管理が掲げられています。
丹沢の諸戸林業の山は、まさにSDGsの取り組みに合致しています。
木のおもちゃは、木ならなんでも良いだろうというわけではありません。
日本で売られている木のおもちゃのほとんどが、海外のどこでどんな風に伐採されているかもわからない、環境破壊に加担しているかもしれない木材で作られているようです。
日本の木で国内の職人の手で作る木のおもちゃは、海外産の安いものと比べるとかなり高価になってきます。
だからこそ、しっかりと SDGsの取り組みを支えることになるのです。
あかちゃんつみき、おもちゃとしてはとても贅沢ですが、購入していただくことで日本の森林を育てていくことにつながります。
出産のお祝いや、今ならクリスマスのプレゼントにも喜ばれると思います。
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