おそらく、30年以上経過している「10のひきだし」を2点、販売中です。
外に出さずに、しまいこまれていたまま保管されていたようで、多少エイジングしてきていますが、色落ちはあまりしていません。
センの木の無塗装部分は少し褐色がかってきているので、かなり時間が経過しているのがわかります。
ひめひきだしもそうですが、実際このくらいが一番良いところかもしれません。
20年、30年という時間の経過が作る情緒感、雰囲気というのは最初から作れるものではないので、やはり価値があると思います。
小黒三郎さんのアザラシの親子を載せて見ました。
良いモノにはやっぱり良いモノが似合うんです。
良い服がコーディネートでさらに高め合うのと同じです。
それにしても、小黒さんの糸鋸組み木の動物たちは良いですね。
糸鋸の木のおもちゃって、誰でも作れるじゃない、とかいう人もいますが、糸鋸経験者だから言えますがここまで美しく切り抜くのは至難の技です。
またNC(コンピュータ制御の旋盤)だとこの味にならないんですよね。
うちの作品、家つみき(暖かいいろ)と石ころつみきも絶妙にマッチング。
全部、30年以上時間が経過しているモノです。
センの木も良い材を使っているので、板目の模様もご覧の通り、美しいです。
こちらの天板は柾目になっていますね。
基本的に、年輪が密なのは良い材だと思います。
この商品のために(ひめひきだしなども同じ)特別発注している、真鍮に黒の焼き付け塗装をしている金具が全体を引き締めています。
手入れをされているヨーロッパのアンティーク家具が半世紀以上も美しいのと一緒で、うちの木製玩具も少し手を入れ続けることによって、ずっと長い間美しさを保ちます。
たかがおもちゃ、で手を抜いた作りの商品が多い中で、うちの商品が他と違うのは今回の記事だけでもわかっていただけるんじゃないかなと思います。
良いデザイン、良い作り手、良い素材が三位一体になって初めて生まれる特別な木のおもちゃです。
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