好評のけやきのイスと丸テーブル、テーブルの在庫がなくなりました。
イスの方は少し多めに作っていたので、廃盤のカツラ材の丸テーブルとセットにしてみました。
カツラもけやきも共に国産材の広葉樹です。
戦後、というかもう江戸時代の頃から、木材は乱伐され成長の早い針葉樹のスギやヒノキばかり植林したために、森林はいっぱいあるのに広葉樹が本当に少なくなってしまいました。
けやきは固く重量感がある材ですが、同じ広葉樹でもカツラは柔らかく、針葉樹並みに軽い材です。
カツラの木でおもちゃを作るメーカーはなかった(今もないです)のですが、寺内定夫は軽くて優しいカツラ材なら、大きなおもちゃを作れると考え、カツラの木で大きめのおもちゃを作り続けました。
1960年代の頃ですが、北海道のカツラの大木を一本買いして岐阜県の木工所で生産しました。
当時はまだまだ広葉樹が手に入った時代です。
カツラの丸テーブル。
30年以上経過していますが、ご覧のように美しいです。
けやきの木は日本人が好きな木で、数があるためにまだ広葉樹としては入手できる材です。
広葉樹独特の、固く締まった重みのある材で、木目が力強く荒々しいのが特徴です。
荒々しいといっても、製材するととても滑らかで、カツラに比べると傷も付きにくい。
そんな、広葉樹でありながら対照的な二つの材のコラボになったのが、このイスと丸テーブルのセットです。
少数ですが販売中です。
ちなみに、この商品は制作単価が非常に高く、イケアやニトリの「人間用の」家具より高いくらいになってしまうため、次回からは当分作れそうにないです。。。
特に今はウッドショックと言って、木材の価格が高騰している状況なので、なおさらです。
迷っている方は今ご購入をオススメします。