第2話


カランコロン。

玄関に付けてあるベルが鳴る。

男を警察に引き渡した後、二人の少女は『川山探偵事務所』と書いたプレートが貼ってある、一軒の家に入って行った。

「ただいま戻りましたー」

黒羽が棒読みで言う。

風梨は少し苦笑いしながら網を玄関に傾ける。

すると階段からどたどたと駆け下りてくる音が聞こえてくる。

しかし。

「ふぎゃっ!  ああああああああああああああああああああああ!!!!」

その音は奇声と共に階段を落ちていく音に変わる。

「きええええええええええええええええ」

断末魔の叫びと共に、風梨と黒羽の居る玄関の前にある階段から、転がって落ちていく50ぐらいの中年男性が姿を現す。

中年男性は階段の下まで落ちても勢いが止まらず、玄関にも飛んでくる。

「何してんの親父」

「・・・大丈夫ですか?」

二人はさらりと、飛んでくる中年男性を交わして言う。中年男性は玄関のドアに突撃してやっと止まった。

ビターン!!!

「うう・・・・、一個飛ばしていたら、何故か落ちてしまってね・・・」

中年男性は髪の毛が少なくなっている頭をさする。

「てめえは馬鹿か。ミジンコ以下だな」

黒羽は冷めた目で中年男性を蹴る。

「ああ、警部、スリは捕まえて警察に引き渡しました。依頼の盗まれた現金10万円もスリの家から見つかりましたので、依頼人に渡しておきました」

「ふむ」

中年男性は頷く。

この人は、黒羽の父親で川山事務所を作った人だ。警察でもないのに『警部』と言わせているところは、警察時代の名残か。まぁ、黒羽は親父と呼んでいるが。

三人が玄関で話していると、玄関の扉があき、誰かが入ってきた。

カランコロン。ベルが鳴る。

「あの、相談したいことがあるんですけど・・・」

入ってきたのは20代ぐらいの若い女性だった。

「はい、なんでしょうか?」

きりりと警部が言う。


続く



・・・すいません。二日に一回とか言っていたのに、すごく遅れてしまいました。

とりあえず更新していきます!