Disc2-#58 俳句 / 星観る人 | カセットテープがワカメ

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キノコ国本剛章の音楽活動・妄想・ノリツッコミなど。


 この曲を作ったきっかけは「若さゆえの反骨精神」ですね。国語の授業で「俳句。それは五・七・五17文字で表現される世界最短の詩です」って教わる。
古池や蛙飛び込む水の音   うん。たしかに17文字っていう素数な文字数だけど
|ふるいけや○○○|○かわずとびこむ|みずのおと○○○| (○は8分休符)  結局みんな休符を入れながら4拍子で読んでるんじゃん。なんでえ、つまんないの。
オレだったら17拍子で休みなく
ふるいけやかわずとびこむみずのおと
って読むね。 あれまあ。若さゆえの反骨精神以外の何物でもありませんね。お恥ずかしい。
でもこれを音楽にしてみたら、意外と面白かったのです。17拍子って、うねうね感が気持ちよくて結構アドリブが盛り上がる。そりゃもう好き放題にベースディストーションかけてブリブリ弾いてます。あはは。 ただ演奏は楽しかったんだけど1つ問題が発生した。録音エンジニアから「ドンカマがほしい」と要望が出たのです。「ドンカマ」ってのはリズムガイドトラックのことで、メトロノームみたいなモンですね。 キノコさんこの要望には困った。なぜなら一定のリズムに合わせて演奏することが大キライだったからです。特にこの「俳句」という曲。テンポがうねうねと揺れるからこそ味が出るというのに!ああもう! そこで解決策模索。♪もさーくはきーをきるー〜〜、ヘイヘイホー、ヘイヘイホー。もさーくー、もーーさーくーよー〜〜ハイハイその木を切るのは与作ね。与作じゃなくて模索ね。 で、行き着いたのは「1拍ごとにテンポチェンジが入力できるシーケンサーにクリック音を打ち込む」という荒技。何言ってるかわからない?あたしにだってわからないよ!
 とにかくね。こういうことだよ。
①メトロノームなしで、いつものように「俳句」のベーシック・トラックをバンドで一発録音する
②録音した曲を再生すると同時にシーケンサー(QX3)のクリック音を鳴らし、曲と同期するようにテンポチェンジの値を入力してゆく
③電子レンジで1分あたためる
④冷蔵庫で一晩ねかす
⑤いい具合にお皿に盛りつける
⑥できあがり
 実際には②でイヤになって作業を投げ出して遊びにいってしまうのでした。 はーなつかしい。そんな苦労をちょっとだけ想像しながら聞いてみてください。星観る人の演奏で俳句です。どーぞー♡