眩惑のフェンダー・ローズ | カセットテープがワカメ

カセットテープがワカメ

キノコ国本剛章の音楽活動・妄想・ノリツッコミなど。

ビブラートのかけられない楽器、何があると思いますか?代表格はピアノですよね。ピアノを弾いてて感じるジレンマは一度鍵盤を叩くと「その後音に表情をつけることができない」ということです。発音する瞬間の表情はつけられますが発音してしまった後は時の過ぎ行くままに自然減衰するだけ…。棒読みの大根役者。だから単音勝負をすると管楽器弦楽器の表現力にかなわないわけです。しかしテクノロジーはピアノに驚くべき効果をもたらしました。
Blow_by_blowBLOW BY BLOW / JEFF BECK (1975)
マックス・ミドルトンというオジさんがフェンダー・ローズを弾いています。音数の少ない渋いピアノです。顔はクワまんに似ているんだけど…で、アルバム全編を通してかかっている効果が「ステレオ・トレモロ」効果。音量が大きくなったり小さくなったり揺れながら左右のスピーカを飛び交う、というヤツね。自然界には存在しない音なのでこういう効果は好き嫌いが分かれる所だとは思います。キノコさんにしてもずーっと聞いているとめまいがしてきて船酔いに近い気分になるんだけど、決して気持ち悪くはならないのね。その『気持ち悪さギリギリの気持ちよさ』がタマらんわけですよ。足元が不安定な「今にも崩れそうなモロさ」というか…『破滅の美』がお好きな方にはおススメとなっております。特にミドルテンポスローテンポの曲にはスポ~ンとハマることハマること。ウフン。もうどうにでもして。クワまん