「ラザロ」のシーン、皆さんどういう思い出をお持ちですか?画面の4つ角に現れる不気味な顔のパーツ。合体しようとだんだんにじり寄って来る…合体すると厄介な敵になる。合体する前に撃破せよ!そんな緊迫の場面ですよね。「FAMICOM 20TH ANNIVERSARY ORIGINAL SOUND TRACKS VOL.2」でいうと#60、CD「20世紀ファミコン少年」でいうとDics1-#15の曲です。実はこの曲、2音しか鳴っていません。パート1(矩形波)とパート3(三角波)だけです。「ここはとにかくプレイヤーが『撃ちまくる』場面なので弾を撃つ効果音用にパート2とノイズはとっておきたい。残りの2音だけで何とか緊迫感を出してください。」そんな要請がプログラマーのNさんからあったように記憶しています。で、開発ルームで「ラザロ」のグラフィックを見せていただいたわけですが第一印象は「無機的・無感情な物体」!いわゆるステレオタイプな「敵役」。小学生が何の迷いもなく「ブッ壊したる!」ってストレートに思えるキャラでBGMも作りやすかったですね。で、2音までという制限の中でキノコさんがとった手法は「ホールトーン」でした。日本語でいうと「全音」。ド・レ・ミ・ファ#・ソ#・ラ#・ド…ですね。ギターやベースでいうととにかく1フレットとばしに弾くとホールトーンになります。そのホールトーン・スケールを速いスピードの6連符で鳴らしてワケわかんない不気味な感じを出しました。いかがでしょう?ただ「ラザロ」の出現に慣れたプレイヤーにとっては「確実に倒せる」相手の出現BGMに過ぎずホールトーンもクソも何の緊張感もなかったかもしれませんが…