１月に味噌を２種類仕込んだ話を前に書いたのだけど
私が住んでいるのはカナダの北の僻地やのね。
あの、ちょっと日本の方がビックリするような
世界地図で見たらウソでしょ？！みたいなところに住んでるの。
場所はまあ、エライところなのだけど、街自体は人口４万人ほどで
スタバもティムホートンも、マクドもA＆Wもケンタッキーもドミノもとまあ主要ファーストフード店は網羅しているぐらいの都市なのね。
ちなみに世界で一番空気が美しい主要都市としてギネスに載ったこともあるらしい。
大気汚染の検査をして実際に汚染が少ない都市なのやって！
とまあそんな場所で、何が言いたかったかというと
大豆が全然売っていないのね。
それで、前回味噌を作った時はバンクーバー在住の麹アドバイザーの方から、米麹と一緒に大豆も買わせてもらってん。
次また赤味噌の課題の時は、またその方から買わせてもらうか、ネットで探そうかなとかふわっと考えててん。
それで突然舞い込んできた話が
なかなか手に入らないなら、思い切って大豆23キロ買わない？
というもの。
大豆２３キロってどんなもんか全然わからなくない？
私も全然ピンと来なくてね。
値段がいくらぐらいなのかとか、袋のサイズがどのくらいなのかとか。
ほんでも
その大豆の話が聞けば聞くほど魅力的！
オンタリオ（カナダの東。私が住んでるのはカナダの西）のファームでオーガニックで作られた大豆で、タンパク質しっかりで質も良くて、しかも
ファーム直送で私のいる北の僻地まで配送してくれるという嘘のような話！
大豆がたくさんあれば、味噌はもちろん豆腐も豆乳も納豆も作れるし、将来的にお味噌の講習会もできるし、そもそも欲しい人に譲ってあげれば良くね？
みんな寄ってくるよ、て。
大豆自体のお値段は、
なんや全然買えるやーん！
ってくらいのお値段で、
話を聞くほど、
これは買いたい！！！！ともう二つ返事となったところで
「ビックリしないでよ。送料がね、、、」
と伝えられた送料が
３００ドル！！！！
１ドル１００円で考えたら３万円！
３マンエン！！！！！
日本なら大豆は選び放題
一気に跳ね上がる大豆価格！なぜ！なぜなのだ！
いやね、まあ送料が高いのは慣れっこなのですよ。しょうがないよカナダ広いから。
こんなとこに住んでちゃあ仕方ないのよ。
大豆が欲しい！
でも３万円はまじ怯む。
待って、いや待って。
でもね、物の価値ってなんなのだろう。
これだけ質の良い大豆をこれだけの量、私がこの北の僻地で手に入れる方法ってあるのだろうか。
オンタリオに取りに行くとしたら？飛行機代は？
ホテル代は？
日本に帰国したときに持って帰ってくる？
スーツケースパンパンに大豆入れて帰ってくるとか全然現実的じゃないやんね。
大豆より持って帰るもんあるやろ！！
って夫に言われること間違いなし。
じゃあ少しずつ買う？にしても結局細々送料もかかるわけで。
これから麹の勉強をするにあたってそれを毎回払っていくのよね。
それでオンラインでオーガニックの大豆を買えるところを見たりもしてね。
安く買えるところも見つけたのね。
でもそのお店ではいろんな国で収穫した大豆を寄せ集めて売っていて。
じゃあその大豆は海を渡ったり、飛行機で集められたりした大豆なわけで。
それをまた小分けにして、小さな量を包装することで出るゴミとか、配送にかかるエネルギーとか。
それ買うならオンタリオから直接運ばれてくる方が良くない？
だって私がその大豆をまとめて買ったら、オンタリオからここまでくるエネルギーだけで、私がここのローカルの人たちに分けたら、
その人たちが必要な量、自分の入れ物に入れて持って帰れるわけで。
悶々と考えて、やっぱり金額が大きいから、数日休ませて
考えて。
でもね、やっぱり私のソウルがね。
この大豆は買うべきって言ってたのね。
何かに私は導かれている。
大豆？大豆の神様？
それで、心を震わしながら
例え送料が300ドルでも大豆を買います！
って返事をしたのね。
フゥ〜〜！！！
これは本当に、エライこと始めてもうたなあ。
エライとこに足突っ込んだなあ。
って思ったけれど。
絶対道は間違ってないよ。
と声をかけていただいて。
私も本当にそう思ってん。
だけど結局、色んな事があって、巡り巡って送料は３分の１になったのです。
今回ものすごくラッキーだったのかも。
次回はそうはいかないかも。
でもでもでもとにかくこれは神様からのプレゼント。
私の道、間違ってなかった！
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