屋久島へ来てすぐ借りたおうちは2件長屋でした。隣は薄い壁一枚でつながっていてお互い同じ年の子供がいたのでベランダから子供が出入りしたりして楽しいお付き合いをしました。
隣のおうちの方は共働きで忙しく庭などは雑草が生え放題でした。その一部に赤い「アルストロメリア」が群で咲いていました。どこからか球根がやってきて増えたのでしょう。アルストロメリアは「胃腸の働きを良くする。神経質な人が大らかに生きられるようにする。」という意味があります。その家の方の胃腸の具合などはわかりません。
ですが、その家の敷地内にある植物はその家の方が必要とする植物だという話を本で読んだことがあります。
そして、数年後お隣さんは引っ越していきうちが隣に移りました。私たちが最初に住んだ方は家賃は安かったのですがお風呂がついていませんでした。後で付けたらしいシャワー室だけがあり部屋の作りも隣が母屋でうちは後で付け足したという形だったのですきま風もピューピューで衛生的にあまりよろしくなかったので即、移りました。
そうこうするうちに、あの赤いアルストロメリアが跡形もなく消えていきました。厳密には葉っぱはあるのですが花が全く咲かなくなったのです。
それと前後するようにうちが入ってからしばらくして敷地内に今度は白ユリが咲き始めました。
前の方がいるときには全くなかったのに、白百合が群れをなして咲くようになりました。
白百合は「代謝機能を高める」とあり、肥満の人への警告を鳴らしています。肥満は循環器障害を起こすきっかけとなります。私は今はそれほど肥満ではないですが30代後半は悪玉コレステロールが多くなり体の調子が少し悪かったので食事に気をつけサプリメントなども飲むようにしてだいぶ良くはなりました。それで、少しやせたのですが今度は更年期に入り不整脈が起こるようになりました。心臓はすべてストレスが原因だと看護婦の姉が言っていました。そのとうりです。
白百合は警告していたのですね。
また、白百合は「内面の感情を表現するのに効果的」とあります。
私は感情を表に出すのが不得意です。特に怒るのがなかなかできません。
良い感情を表すのも苦手で笑顔がひきつったり、多くの人の前で身振り手振りで話したりが本当に苦手です。
今しているアクセサリーの仕事は私が表現できない内面を表しているといっても過言ではなく私の表現方法のひとつとなっております。白百合は私には最適な花といえるでしょう。
その家に生える植物はご主人様を大きな愛で包んでいるといえるでしょう。