昨日ブルーロックの映画を観たせいで漫画を読み返したくなってしまい、朝からふとんに潜ったまま一気に読み返していた。ブルーロックは、日本サッカー界を揶揄するような描写もあり、10巻くらいまでがおもしろい。


昼になり、おなかがすいたので家を出る。これまであまり都内に店舗がなかった桝元という宮﨑辛麺のチェーン店が、最近都内でも地味に店舗を増やしていてうれしい。

わくわくしながら都バスに乗り、最寄りの桝元へ行った。しかしこの店舗はトッピングのパクチーもないし、サイドメニューのなんこつは売り切れているしで期待はずれだった。はじめて頼んでみた「みそ辛麺」も味付けが甘くてあまり好みじゃない。そんな日もあるか、と自分をなぐさめる。


お店を出て、「真空ジェシカのラジオ父ちゃん」を聴きながらトボトボと歩いていたら、大通りに出たところでおじさんがゴロンと横たわっているのに出くわした。おじさんが寝っ転がっているのはこのあたりではそんなにめずらしくないことなので迷うところだが、「大丈夫ですか」と声をかけてみる。と同時に、大破したバイクが車道をふさいでいるのが目に入り、事故だ!とわかって急いで119に電話をした。

「すぐ救急車が向かいます」という言葉を聞いて電話を切ると、通りがかりのひとたちが何人か集まっていて、大破したバイクをどかして車線をあけようとしていた。わたしは横たわったおじさんに「もうすぐ救急車が来ますからね〜」と声をかけ、それ以外にやることがないので、バイクをどかそうとしている人たちが轢かれたり渋滞したりしないよう、車道にでて交通整理をした。といっても警棒などはないので、ぐるんぐるんと腕をふるのみだ。

すぐに警察と救急車がきた。わたしは事故の瞬間を目撃したわけではないので、はじめに警察官に話した状況説明のほか伝えられることはなにもなく、まったくもってその場にいる意味はなかったのだが、警察官に「通報したひとはちょっと残っててください」と言われてしまったので、おじさんが担架に固定されて救急車に乗せられていくまでの一部始終をただボーッと見ていた。もうひとり、バイクをどかしたりいろいろ手伝ってくれた青年も帰り際を見失って佇んでいたので、「コレもう帰っていいんですかね」とか「事故の瞬間見ましたか」とか談笑(?)して時間をつぶした。結局、わたしたちにできることはもうなにもなかったので、警察官に「あの〜、もう帰りますね〜」と声をかけて、わたしと青年も帰路についた。青年は、帰り際に「せっかくのゴールデンウィークなのに大変でしたね」とか「いろいろ動いてくれてありがとうございました」とか労を労ってくれて、なんていいやつなんだと思った。


歩きながら、あらためておじさん発見からの一連の流れを振り返る。我ながらなかなかいい働きをしたと思う。今日はたっぷり睡眠をとっていたうえ、ごはんを食べたばかりでコンディションがよく、判断が早かった。また自分も交通事故の経験があるので、こういうときは第三者の自分が冷静に動かないといけないという責任感もあったし、あと自分が何回か事故をした経験があるのでシンプルに通報が手慣れていた。

事故を起こしてしまったドライバーも人がよさそうなひとで協力的だったし、ひとのいい青年をはじめ、通りがかりの人々もテキパキと動けていたので、事故の対応としては100点だったと思う。救急車に運ばれていったおじさんは受け答えができていたので大丈夫だと思うが、切に無事を願う。


そのあと、無印良品や書店をぶらりと見て、デパートへ母親の還暦のプレゼントを選びに行った。なにか記念として残るものがいいだろうと思ったけど、グラスやティーカップは割ったら落ち込みそうだし、花瓶の類も家にあるし、「家に絵を飾りたい」と言っていたけどそれは自分の気にいるものを選んだほうがいいだろうしで、なかなか決まらない。

結局めちゃくちゃ悩んで、初夏に使えそうな軽い羽織りとブラウスを買った。ブランドものとはいえ普段着なので、還暦という節目のプレゼントとしてはどうなんだと思ったけど、まあ生きていれば服は必要だし、使わないことはないと思う。


それからジムに行って軽く汗をかき、近所の銭湯で汗を流した。ジムと銭湯のハシゴはめちゃくちゃ気持ちがいい。ここでビールを飲んだらめちゃくちゃおいしいんだろうな〜と思ったが、月曜はあいている居酒屋もすくないし、せっかく運動したあとなのでおとなしく家に帰った。


おつぎはかなさんです。