能登地方で地震が起きている。何もしていないでぬくぬくお布団に入っている自分に罪悪感がある。申し訳ないと思ってしまう。ただ遠くで自罰的になっててもなにも進むことはないので、Yahoo!でわずかながら募金をして、こころを落ち着かせるために平出友梨奈が主演の「響」とか、ずっと見たかった「ぬいぐるみとしゃべるひとはやさしい」とかを見ようと思ったがどちらもアマプラでは有料レンタルだったので、映画「ロブスター」を見た。


大体の内容を説明する。


独り身になると(基本的には離婚すると、だと思われるが結婚してない人も一定の年齢で呼び出しがあるのかもしれない)、ホテルに住まうことになる。ホテルではカップルっていいよねという教育が施され、ゆるい婚活みたいなことが行われている。滞在できる日程は決まっていて、それを過ぎると動物になってしまう。どんな動物になりたいかは自分で決めることができる。


主人公(と仮に呼ぶ)の男性は、少しずつ場に慣れていこうとする。慣れてはいないように思える。この人運命のひとかなって思ったら同じ部分があっただけで合わなかったり、「狩り」の時間があって独り者で好きに生きていきたいレジスタンス的な人たちを森で狩ったりするイベントがあったりしながら暮らしていかなくてはならないことにも戸惑いがあるように思える。


しかし決断ははやい。いくらかの逃避行は彼を幸せにしたのかわからない。彼は連れ合いになるはずだった人間を幸せにできたのかもわからない。「同じ」であることに彼はとてもこだわっているように見える。愛するひととは同じ要素がないといけない。心のあり方が、あるいは体の特徴が。その考えは彼を縛っていく。


という映画を見てわたしはめっちゃ結婚してえ〜〜ってなってしまった。カップルでなくてもいいし、あってもいい、みたいな話であり、どこにもいられない主人公的なポジションの彼の立ち回りが空回りうまく行ったように見えたりするというどちらかといえば2人で生きていこうとするには失敗の多い映画で、なんでそういう意見になるのか意味がわからないのだが、人間と付き合いたい〜と思った。


わたしは好きだなと思う人間のことはとても好きなので、バキバキに裏切られない限りは好きでいられるような気がしている。わたしの4年前の離婚の理由は夫の信用失墜行為なのだが、それはわたしにとってはバキバキに裏切られたというものだった。信用失墜行為について元夫が謝らなかったことや、そのまま普通通りに生活を続けていこうとしたことがいちばんわたしの中での彼を信じていけないと思った理由かもしれない。人間は過ちを犯すことがある。それが明るみに出たときふつうにやり過ごしたことでわたしにとってはなんやねんこいつ💢という気持ちにさせられた。


信用することなのだと思う。お互いを信用すること。信じあうこと。その信じあうのレベルが合ってくると付き合いは長く続くのかもしれない。信じたい。人を信じたいよ〜〜〜仮にどちらかにとって裏切りと思う行為があっても話し合って信頼が回復できるならそれでいいとわたしは思う。その辺りをなあなあにしてきたのが結婚時代の間違いだったなと反省している。元夫が匂わせていたいろいろや、元夫の(世間的に)間違った行為についてわたしはなにも言わなかった。ひとつひとつについて教育していかなくてはならないなんて幼稚園かよって思って「諦め」が発生してしまったのだ。


諦めはよくない。お互いをちゃんと信用するとか向き合うとかを放棄してしまっている。でも諦めるしか当時のわたしにはできなかった。諦めることが続いて、無理だ!!!!!の日が来た。

諦めないで対話をすること(そもそも対話が成立すること)がとても大事なのだなと思った。


映画の話からだいぶ逸れてしまったが、作中に何気ないシーンに出てくるラクダが可愛かった。



歌舞伎町文学賞の一次予選が出ていた。通っていてあらうれしいわ、と思って、見ていたら明らかに(雷獣の動画でおなじみ)ナツミートくんがいて、へ〜小説を書くんだな〜と思って気がついたがナツミートくんは宮台真司が大好きなのだとどこかで話していたのであった。わたしも高橋源一郎が審査員にいるから出してるので動機が同じような人がいて嬉しい。どこまで残れるか楽しみだね〜〜がんばってくれおれたちの作品!あとはわたしにはどうにもできないので!!!!作品が頑張ってくれ!!!


いま書いている小説はまだ2800字くらいしか進んでいないのだがていねいにていねいに書いてみようと思っている。こころって一気に動くとばかり思っていたけれど積もり積もるものもあるし、少しずつ考えは変わる、そういう過程をじっくり書いてみたいと考えているのは自分の中でも珍しいなという感じがする。


最近は人とのコミュニケーションをとるときに多少の失礼があっても正直に言うことを心がけている。思ったことを言わない方が失礼になる場合がかなり多いってことに気がついたからだ。


関係ないけどどん兵衛のきつねうどんのやつって最近うまいなって思っていて、でも売り切れだったのでやむなくセブンイレブンの独自ブランドのを買ったら似たような味がしたので、作っている会社を調べたら日清だった。わたしの舌はどんどん冴えている。うめえフレンチとかたべたいな、創作系の。自分の舌がどう反応するかを知りたい。ごめんね作り置きの鍋とカレーを交互に食べさせてばかりで。繊細な舌を活かさない暮らしをしています。


これは辰年です




つぎはひなちゃん!