6月5日(月)~10日(土)
KIMIKO IMAJISHI
今獅々 貴美子 展
円環(人型)95×91.5×2.8 アクリル・油彩・板(2022年)
月と共に旧暦で農作業をする
里山の人々の輪の中で、
穏やかに過ごしていた日々。
18歳の時、突然訪れた母の死。
なにものにも代えがたい尊い生命の火が、
私の手から昇華していく中で、
絶望の淵に生き続ける
【魂の円環】が見えた気がした。
その時、当時目標にしていた医術ではなく、
芸術の道に踏み入れることを決意する。
円環8 29Φ 3H アクリル・油彩・板(2022年)
東京藝術大学2年生の時、脳の標本を見て
【魂の円環】が再び浮かび、
キャンバスに【人型の円環】が
方陣の中で繋がる大きな作品を制作する。
後に、それらの作品は
当時美術出版社社長大下正男氏の目にとまり
「日本では早すぎるから、
ニューヨークで個展をしよう」
と動き始めてくださっていた。
その矢先、全日空機の事故で帰らぬ人に。
作品を見てくださっていた
お姿を忘れることはない。
円環(人型2)20×20 2H アクリル・油彩・板(1963年)
屋久杉を撫でていると、
生命の神秘を年輪に感じ熱くなり、
若さの勢いが沸きだし、恐れ知らずに
年輪を毎日毎日擦りだすこと数カ月。
糠袋で磨き上げ、手を合わせる。
年輪の上に【円環・人型】を同化させて
画き進んでいくうちに、
幾百年も暴風雨に耐え抜いた
細かい無数の年輪が
うごめいて迫ってくるように感じた。
年を経るごとに、
巨樹に筆を加えることに
畏怖と畏敬の念が積み重なり、
キャンバスに円環を画くことも、
年輪に対峙することも
できなくなってしまった。
円環(人型1)41Φ 6H アクリル・油彩・板(1967年)
雨上がり外で遊んでいる時に、
子供が水たまりに浮かぶ雲を指さした。
水は蒸発し循環する。
螺旋状に連鎖する
【円環】
が再び脳裏に甦る。
壮大な営みの中にある己を感じ、
心象風景を生涯追い求めることとなった。
円環(刻)41Φ 6H アクリル・油彩・板(2022年)
子供たちが楽しく身近な自然を感じとり、
発展させていけるような体質をと、
次女が4才の時に造形教室【樹乃会】を始め、
43年間の長きにわたり子供たちを指導。
すでに教室はクローズしたが、
卒会生たちはそれぞれの道を進み、
根を張り枝を伸ばし
立派な樹へと成長している。
樹乃会1期生でもある次女は、
様々な社会経験を積んだのちに
新生【アトリエ樹乃会】として
新たな地で教室を始めた。
彼女は、
私と父が芸術論をかわしていたように
生涯語り合える人でもあり、
「思いが受け継がれ、発展していく、
これもまた【円環】だ」という。
円環3 24Φ 6H アクリル・油彩・板(1967年)
螺旋状に過ぎていく自然の流れの中で
2023年吉日
今獅々貴美子
地元で私が独立したたばかりの頃は
今獅々 貴美子 展
新聞のギャラリー欄でも紹介されました。
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