数年前に書いたこちらのブログ、

今週よく読まれています。

 

 

今の時期、小1または小2で

スイミーを習う子が多いのかな。

 

という事で、後日談を加筆して再掲載です。



アトリエで水中の絵を描いた時の事、

 

 

ちょうどいいかなと思って、

スイミー柄の服を着ていきました。


高学年になっても覚えている子が多く

あ!スイミーだ!と大好評。


 

スイミーは教科書でもおなじみ

レオ・レオーニさんの代表作。

 

 

当然、絵本も持って行きました。

英語版スイミーにしたところ、

子どもたちも興味津々でした。

 

 

 

この教科書にも出てくる「スイミー」

息子と私にとって思い出の作品です。

 

 

実体験があってこそ、

机に向っての学びも生きてくる

 

 

そのことを体感したエピソード、

当時の私が綴ったまま、

ご紹介させてください。

 


⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ 

 

「ママ、いせえびってハサミないよねえ」

と、息子が唐突に言い出す。

 

伊勢エビ?ハサミないよ~

そんなことなんで聞くの?

 

「ハサミないって分かってたんだけど、

 

国語でスイミーやってて

『水中ブルドーザーみたいないせえび』

ってあるから
 

ブルドーザーみたいっていうなら

大きなハサミがあるイメージじゃない?」

 

たしかに!

(ははあ、さてはロブスターを
伊勢エビと訳したな…)

教科書には絵がないの?
ハサミ描いてあるの??

「それが、クラゲは描いてあるけど、
クラゲしか絵がないの。」




絵を描いてみて、

あれ?

ブルドーザーと

伊勢エビって似てる??

と不思議に思ったんですね。


「そうだった、
先生が家にスイミーの絵本がある人は
持ってきてくれませんかって言ってた。」

英語版で良ければあるよ!

「みせて!」

やっぱり絵もテキストも

ロブスターでした!


そして「うなぎ」は「eel」だったから
「うなぎ」と訳したんだろうけど、
お魚大国にっぽんでは「うつぼ」
と呼ばれる魚の絵でした。


考えてみたら、
「うなぎ」は海で産卵すると
いわれているとはいえ、
日本では古くから川の魚として
知られているよな。
 

スイミーの舞台は海です。

谷川俊太郎さんの訳は、
レオ・レオニの意図するところと
ちょっと違ったという衝撃。


子供の頃からスイミー好きだったけど、
私は全く気がつかなかった。


『水中ブルドーザーみたいな
いせえび』という一文に
違和感を覚えた息子に感謝!

 

⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ 


息子が小さいとき、車が好きで、

現場監督のように工事車両を

みによくいっていました。
当然、工事車両に詳しくなります。


ブルドーザーと言われて、

すぐに形を思い出せますか?

私はちょっと怪しいです……


また、旅先で初めて伊勢海老を

食べた時、その姿に感動し、

殻を持って帰りたいと

大騒ぎしたこともありました。
その時は持ち帰りませんでしたが……


小2の夏にも同じことを言い、

宿の方に頼んで持って帰り、
つなぎ合わせて飾っていました。




ブルドーザーと伊勢海老に対して、

興味をもって体験していたからこそ、

テキストからイメージを広げて

作品を心から味わえた。

 

 

国語の授業中、きっと息子は

スイミーと一緒に海中をスイスイ

泳いでいたんだと思います。


幼児期に興味を持ったことに

とことんのめりこむ時間こそ、

後の深い学びに繋がっていくんですね。
 

 

 

  後日談:朝小リポーターとして

 

 

レオ・レオーニさんの作品と息子、

この数年後、素晴らしいご縁がありました。

 

 

小学5年生の夏、なんと

朝小リポーターとして

レオ・レオーニさんの孫である

アニーさんを取材することに!

 

 

朝日小学生新聞の1面で紹介されました。

 

入手可能な作品を全て読んで

取材に挑むという徹底ぶり!

 

同行した記者の方に、

 

「すごい!そこまで準備してきたんだ!」

 

と驚かれました。

 

 

事前に質問も自分で考えていくので、

息子なりに真剣に取り組んでいて、

本当にいい経験になったと思います。

 

 

実は、息子が持っている

「あおくんときいろちゃん」は

絵本作家に憧れていた私が

20代の頃、最も影響を受けた絵本。

 

 

保護者として静かに同席しましたが、

心臓バクバクもう本当に大興奮でした。

 

 

息子が朝小リポーターをやりたいと

言い出した時には、正直なところ
 

「ちょっとめんどくさいな~」


(応募時に親が書く書類もあるので)

と心の声は言っていたのですが……

 

 

なんでもやりたいことは

積極的にやらせてよかったな

 

 

こんな幸運が舞い込んでくるなんて!

と思ったのでした。

 


子どもの世界が広がると、

大人の世界も広がるんだな

 

 

子どものためと思っていたけれど、

まわりまわって、いつのまにか

私のためにもなっているんだな

 

 

子どもの好奇心の芽を伸ばすのは、

大人のためにもなっているんですね!

 

 

本日も最後までご覧いただき

ありがとうございました♪
 

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