17年前に完成、入居した木の家のメンテナンスがスタートしました。
外壁の塗装、屋根の塗装、内部の床の塗装、木の建具の調整と塗装、そのほか細かいメンテナンスです。
基本的な構造は何も変わりません。
また、二人の子供さんが成長するにつれて、ワンルームにしていた部屋を建具で個室化し、エアコンも当初の想定通り配管を行っていましたので、機器だけをつけました。
ここまではすでに行われた更新で、想定どおりです。
今回はさらに木製建具の開閉調整と、屋根の遮熱塗装、外壁の塗装、門扉の交換と室内の床などの塗装とクリーニングです。
この工事の前にも施主さんのところに様々な営業の電話や問い合わせがあったそうです。
仲間の職人の話でも、プロの建築職人の家にもどんどん電話がかかってくるそうで、オレオレ詐まがいの電話やキレイなパースの絵を描いて持ってきて、塗装しませんがと営業に来るそうです。
壮絶としか言いようの無い詐欺まがいの仕事に開いた口がふさがりません。
施主さんとは細かい見積の確認を行い、外壁の色もサンプルによって検討して頂き、さらに細かい玄関周りの塗装の色も打ち合わせにより決めました。
そして今日は工事の初日として、ひろまの木製建具が戸車の消耗により開閉に不具合が生じていましたので、新しいベアリング入りの戸車に交換しつつ、開閉の調整を行いました。
塗装のための足場を一日かけて架けます。
塗装上の仕事のやり易さを考慮して、安全性も確かめて確認、打ち合わせの上架けます。
また、1階中央右側の幅2間=約3.5Mも大きな窓を開閉する木製のガラス戸、網戸、雨戸を調整します。
広い庭に面しての大きな窓が特徴です。
サワラの木を使った木製建具です。
戸車を交換し、高さを調整し、きれいにスムーズに動くように調整されました。
ご夫妻もスムーズな動きにご満足頂きました。
これで、もう15年は問題なく動くでしょう。
丸のこぎりや鉋(かんな)、ノミで加工すると、サワラの木の香りが広がります。
建具職人もも「久しぶりにサワラの香りを嗅ぐなー」と気持ちよさそうでした。
さあ、これから熱交換塗料による屋根の塗装の開始です。
夏の暑さを和らげて、節電効果のある塗装は今後にご紹介します。