直に観る力 | あなたをサポートし,あなたの未来を応援する部屋のつくり方

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ルームスタイリスト・マダム Norikoのお部屋レッスン&個別コンサルティング 神戸(垂水区舞子)&東京(表参道)

心の奥にあり時に浮かび上がってくる言葉。


そんなひとつをご紹介します。




『選ぶとは物を直に見届ける行為である。裏からいえば概念によらず

直下(じきげ)に物の価値を見極めることである。』




蒐集物語  柳宗悦著



やはぎのりこのライフデザインBlog




手元の蒐集物語は1989年発行のもの、時折思い出しては開きます。




続く文章をご紹介します。--------------------------------------




誰も物を見ているとは言う。だが直に見ている人は実に少ない。

多くは理論から、由緒から、銘から、系統から、手法から、技巧から、

かかる外面から先に見てしまう。


しかしそれらの部分的なことは後回しでよい。

物を全体として直感することが最も大切である。




私達は切り取られた紙片から、もとの一枚を得ることは出来ない。

部分が全体を生むことは不可能である。

物を直かに観る前に、誰の作か、いつ出来たか、どこで作られたか、

どうして出来るか等を問う者は、ものの本質を把むことが出来ない。




ちょうど信ずる前に、知ろうと試みるのと同じである。


だが知から信が出ない如く、概念から直感を得ることは出来ぬ。

知識だけでは優れた蒐集になる見込みはない。


   


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民藝運動の創始者 柳宗悦氏の物を直に観ることについて書かれた一節です。


蒐集についての一文ですが


様々なものを選ぶ時にあてはまるのではないかと思います。




『家』を建てる 選ぶ リフォームする・・・そんな時も、いえそんな時こそ

実はとても大切なのです。



様々な情報が瞬時に手に入る時代ですから


周辺情報から調べていくと、可能なことが沢山あります。




それと同じ位、もしかするとそれを超えて・・・

ここに書かれたように




全体を見通して直感で選ぶということ は大切なのだと思うのです。




『家』を選ぶのに・・・そんな無茶なと思われるかもしれません。


でも


『家』も日常で接する様々な物の延長線上にあるとしたら


どんなことができるでしょう。




『家』ではない 様々なものを観る機会に


例えば絵を見るときに・・・例えば日常に使う何かを選ぶ時にも


そんな感覚を磨いてゆく機会があります。




そして、そんな機会をひとつひとつ大切にしていくことの先に


『家』もあるのだと・・・




とはいえ、直感で家を選びましょう!


と言うのは大胆ですし、受け入れられる? この業界で大丈夫?


という時代背景もありますのでね、控えめにお伝えしたつもり!?




何かが伝われば嬉しいです。






といって、ご相談の時は 直感で選んでくださいっ!と


突き放す訳ではありませんのでご安心を。




お話をお聞きします。お話をお聞きしながら・・・

話される内容にも充分耳を傾けながら、その時何を感じていらっしゃるか


何を大切にされたいと思っていらっしゃるのかを感じ取るようにしています。



こちらでは、実際的なお話


住宅リフォーム支援制度ガイドブックの紹介
をUPしています。




こちらも大切ですね♪